■80年代のバブル期は、本も売れていたが、ウィンドウズ95の登場ですべてが変わった

『別冊宝島』は現在総計2600タイトルを超えるが、当時は破竹の勢いで、通巻300冊ですでに7000万部突破という売上を記録していた。

 80年代のバブルの頃は本も売れていて、編集印税をもらっていたので、なんでわざわざ社員にならなきゃいけないのかと思ってました。今と違って、フリーのほうが稼げてましたね。皇室記事を発端に右翼の銃撃を受ける事件があって『宝島30』の編集長を引き継ぐことになったんですが、オウム事件を取り上げた号は3日で完売しました。

 出版の市場規模のピークは96年で、販売金額も2兆円を超えていた。ところが、今はその52%までに激減している。

 95年11月にウインドウズ95が出て、新宿の家電量販店に山積みとなった光景は衝撃的でした。アイドルもサブカルも雑誌が牽引していたし、現在ネットがやっていることは全部出版の領域でした。今から思うと、そこで「古きよき時代」が終わったんですね。

 同じ年の1月に阪神淡路大震災が発生し、3月には地下鉄サリン事件も起きた。橘玲の長い80年代は、95年に終わりを告げたのだ。

 かつて橘玲が編集長を務めていた時代の『宝島30』。橘玲はオウム事件とウインドウズ95の発売を時代の転換点と捉えている。(取材・文/鈴木隆祐)

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