宮原華音
宮原華音

 出演した『仮面ライダーアマゾンズ』がドラマ版のスタートから足かけ3年、ついに映画化。オーディションや役作りでの苦労から趣味の空手や好きな男性のタイプまで教えてくれた。

■オーディションで空手の蹴りを!

――出演された映画『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』が絶賛上映中です。2016年からAmazonプライム・ビデオで配信された連続ドラマ『仮面ライダーアマゾンズ』シリーズの劇場版で完結作。人間と人工生命体“アマゾン”の戦いを描いています。

宮原 ドラマ版の「シーズン1」から出演させていただいていますが、そのオーディションから思い入れのある作品ですね。

――そうなんだ。オーディションといえば、自己PRとかが定番だと思うけど?

宮原(一次審査は)女の子5人ぐらいで受けていて、かわいいアイドルの方もいたので、かわいさをアピールしても埋もれてしまうなって思って、“空手が好きで脳みそ筋肉です”って言って蹴りを見せました。

――それは迫力があるね。

宮原 今日の服のポイントは何ですかと聞かれて、いつでも蹴れる格好で来ましたって言ったんです(笑)。

――ハハハ。手ごたえは感じたの?

宮原 いえいえ。手ごたえがなくて落ちたなぁ~って思いながら帰っていたら、二次審査を今日やるから(会場に)戻ってきてって連絡がきて。

――それは忙しい。

宮原 そのときに、石田秀範監督にお会いしたんですが、第一印象が怖そうな人(笑)。審査中も(監督のリアクション的に)私に興味なさそうって諦めていたら、明日また来てって連絡があったんです。

――石田監督、宮原さんに何か感じるものがあったんですね。

宮原 そう思いたいですね(笑)。(三次審査で)監督から演技指導や細かい指示をいただいて、ある役を演じたんですが、監督の期待、要望に全然応えられなくて、半泣き状態でした。

――でも、合格したんですよね。

宮原 はい。でも、受かったって言われたときは、正直なところ、うれしさよりも大丈夫かなっていうのがありましたね。

――演じる高井望はアマゾンを駆除する“駆除班”の一員。メンバーの中で紅一点ですが、キャラ的にはどんな女性なの?

宮原 強いけど、口は悪いし手足も出るし。でも実は、優しい面を隠し持っていて、姉御気質なところがあって、自分が憧れる女性ですね。

――ご自身と重なるところはありますか?

宮原 格闘シーンとかでは、そういう役をいっぱいやってきたし、自分自身、空手が好きですし、そういうところが重なるかな。プライベートでも男の子の友達が多いので、居場所的には(駆除班というチームは)居やすかったですね。

――なるほど。演じるうえで、心がけたことは?

宮原 監督からは男だと思ってやれって(笑)。オフの日もなるべく化粧をしないとかスカートを履かないようにして、パンツで過ごすようにするとか。ふだんから女の子にしては口が悪いって(私自身が)周囲から言われているのに、監督からはそれよりも悪くするように指導がありました。

――そうなんですね。見せ場の格闘アクションでは?

宮原 撮影前に本格的に練習をさせてもらいました。望は特攻隊長とも呼ばれているキャラなので、私自身、男の人には負けたくないと思って臨みましたね。

――プロ根性があるねえ~。

宮原 でもやっぱり、体力的にはきつかったみたいで立ち眩みというかめまいがして。脱水症状みたいになっちゃったんです(苦笑)。

――大丈夫でしたか?

宮原 1回ダウンしましたが、何とか乗り切りました。

――連続ドラマ版の撮影も大変だったと思いますが、今回の映画の撮影で苦労したことはありましたか?

宮原 足場が悪いところでのアクションシーンが多かったので、うまくいかないことが多くて。

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