今回の「あなたに会いたい」は旅行ライターで、“イケメンハンター”とも呼ばれている窪咲子さんです。今まで旅した国は、なんと70か国以上。そして、世界各国で出会ったイケメンを紹介した『「世界イケメンハンター」 窪咲子のGIRL’S TRAVEL』(地球の歩き方BOOKS)を執筆されているんです。同じ女子としては、すごく気になる~!!
■世界一周をしたくて編集の仕事辞めました
ゆま「イケメンハンターって、すごい肩書ですね」
窪「いや、本当にお恥ずかしい。イケメンハンターって、スタイル抜群でクールな美女を想像されると思うんですが……私みたいな平べったい顔の女が名乗って、本当にすみません(笑)」
ゆま「いやいやいや。確かにイメージとは違いますけど、清楚で女性らしくて、めちゃくちゃかわいいタイプじゃないですか」
窪「やめてください(笑)。ゆまさんみたいなキレイな人に言われたら私、今晩、眠れません。そもそも私は別にイケメンハンターになりたくて、海外旅行をしているわけではないんです」
ゆま「あれ? そうなんですか? てっきりイケメン好きだと思っていました」
窪「まあ、イケメンは好きなんですけどね。最初は23歳のとき、世界一周をしようと思ったんです。ただ当時、私は雑誌の編集者からフリーランスになったばかりだったんですね」
ゆま「世界一周がしたくて、編集者を辞めたんですか?」
窪「そうなんです。編集の仕事も好きだったんですが、週7日の勤務で1日20時間ぐらい働いていたので、とても海外旅行に行く時間もなかったんです」
ゆま「ふへえ~。週刊大衆の編集者なんて、週2ぐらいしか働いていないんじゃないかしら」
編集者「そんなことはないですよ!」
■イケメンハンターの誕生
窪「アハハ。とにかくフリーになったばかりで、仕事もしなければ食べていけない。それで世界一周に出る前にいろいろな企画を立てて、旅行に関係のある会社に持ち込んだんです。30社ぐらい。でも、どこも採用してくれない。そんな中、『地球の歩き方』というガイドブックの編集の方に、世界中のイケメンを紹介する企画を提案し、採用されることになったんです」
ゆま「そうなんですね。お仕事のためにイケメンハンターになられたんですね」
窪「正直、最初はすごく不安でした。少しでも仕事になればと思って引き受けたものの“完成した”と見せられたウェブサイトにはイケメンハンターという肩書で私が紹介されていて(笑)。これでもう人生終わった、結婚もできない……と思いましたよ」
ゆま「イケメンハンターと呼ばれるのは、女子的にもキツいですよね(笑)」
窪「はい。でも、本当にキツかったのはその後。世界一周に出たものの、私は英語もロクにしゃべれないうえ、人見知りするタイプ。そんな私が海外で自分から見知らぬ男性に声をかけて、“写真を撮らせてください”と、お願いしなきゃいけないんです」
ゆま「うわぁ。日本国内でも逆ナンパなんかできないのに、それを海外でやるなんて、私には絶対無理です」
窪「とりあえず、道行くイケメンに声をかけるのは難しいので、カフェの店員さんのように“お店の人”の中からイケメンを探すようにしたんです。店員さんだったら、まだ話もしやすい」
ゆま「なるほど! こっちはお客様ですもんね」
窪「ただ、さらに難しいのは、イケメンの基準(笑)。私はかっこいいと思っても、他の人から見れば“全然、かっこよくない”タイプかもしれない。カフェのイケメン店員を発見しても、しばらく声をかけられず、店の外の柱の陰から、こそこそ覗いていたことも。めちゃくちゃ気弱なハンターだったんです(苦笑)」
ゆま「アハハ。とはいえ、世界中のイケメンを紹介されたんですから、すごい。このときは何か国ほど回ったんですか?」
窪「50か国です」