お金が貯まらない人の「ダメな習慣」の画像
お金が貯まらない人の「ダメな習慣」の画像

 こんなに使った記憶はないのに……。そんな人のNG行動を徹底リサーチ。なぜお金がないのか、お教えします!

「ポイントカード? 面倒くさいからいいよ」と、薬局やコンビニのポイントカードを作らない。あるいは、銀行で時間内に下ろせばいいのに、「100円余計にかかるだけ」と手近なATMで現金を引き出す。実は、これらの行動は、お金が貯まらない人の典型的な“ダメ習慣”なのだ。

 そんなみみっちいこと、やってられっか――と強がっている人に限って、いつもピーピーして金が貯まらない。その結果、年収はそれほど変わらないはずの同年代の友人とは、いつの間にか金銭的な余裕の差が驚くほど、できてしまう。お金に嫌われるダメ行動とはいったい、どんなものなのか、本誌が取材した!

■銀行通帳の記帳を

 まず、生活情報サイト『All About』のマネー担当ガイド・飯田道子さん(フィナンシャルプランナー=FP)は、こう話す。「お金に対する考え方や日頃の習慣を少し変えるだけで、お金は貯まる方向に向いていくんですけどね」

 たとえば、銀行通帳の記帳だ。ここ数年、記帳などやったことがないという人は案外多い。しかし、これがNG行動なのである。「記帳をすると自分の収入と支出が再確認でき、お金をもっと大切に使おうという気持ちになります。そして、お金や貯金することへのモチベーションが上がっていくんです」(前同)

 これが最初の一歩。そして次に、お金を出し入れしている銀行口座の他に、預金用の口座を持つことが大事だという。「預金用の口座は入れやすく出しにくい定期預金や定額預金がいいですね。とりあえず、この口座にいくらでもいいので預金します。こうして預金ができると、翌月はもうちょっと入れてみようと思う。この繰り返しを習慣にしている人がお金が貯まるんです」(同)

 平野FP事務所の平野敦之代表(一級FP技能士)は、生活用の口座と貯金用の口座を持つことに加え、「給与天引き、あるいは自動振替で貯金を優先することが大切」とアドバイスする。「その月に余った分を貯金するという考え方をしていては、なし崩しにお金を使い、結局、貯金なんてできないんですね。まず貯金して、残りのお金をその月の生活費にあてる。お金を貯められる人は、これを実行しているんです」(前同)

■クレジットカードのリボ払いは…

 記者はパソコンや旅行をネットで申し込み、なんとなくリボ払いにしているのだが、これもお金が貯まらない習慣だという。「クレジットカードのリボ払いは“毎月、この程度だけ払えばいいのか”と安易に利用してしまいます。そのため、支出が曖昧になってしまいがちなのです。後払いでなく、普段の収入でやりくりできるように家計管理を考えてください」(同)

■ポイントカードはお金と一緒

 そもそも、お金が貯まらない人は“小さなお金”を「ま、いいか」とないがしろにする傾向があるそうだ。冒頭で触れたポイントカードも、その一例である。「現在のポイントカードはその店だけでなく、他の店でも利用することができます。たとえば、家電量販店のポイントを航空会社で使うこともできます。ある意味、お金と一緒なんですよ」(前出の飯田さん)

 つまり、ポイントカードを持たない人は、買い物のたびに支払い額の何%かを損していることになるわけだ。「1回1回は小さい額かもしれませんが、月単位、年単位で計算すると、とても大きな額になります」(前同)

 昨今は、貯めたポイントを旅行費用や帰省費用に充てる人も珍しくない。「最近のスマホには、支払うときにレジにかざすだけでポイントが自動的に加算される機能もあります。いちいちカードを出すのが面倒くさい方は、この方法でポイントカードを有効活用するべきです」(同)

■不要な物はメルカリやヤフオクに

 また、最近は不要な物は簡単に売ることができる。「使わなくなって捨てようと思った物をメルカリやヤフオク(ネット上の中古品販売サイト)に出品してみると、意外に高い値段で売れることもあります。書籍もブックオフなどに持っていけば不要品が片づくうえ、ランチ代になることもあります。こうしたシステムをうまく利用することも大切でしょう」(飯田さん)

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