ビートたけし
ビートたけし

 ビートたけし(71)の独立問題に、新展開――。5月5日に放送された『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で、明石家さんま(62)が、「オレ、たけしさんに(新事務所に)入れてって言うてん。ちょっと真剣に言うたんや」と、たけしの新事務所『T.Nゴン』への移籍をブチ上げたのだ。

 さらに、「オレは、たけしさんに世話になってる。たけしさんの手助けになりたいんや」と言うさんまの表情は、ギャグとも本気とも取れる、微妙なニュアンスだった。「本気も多分に含まれていたはずです。この2人にタモリ(72)を加えた“お笑いBIG3”の3人は、スタイルこそ違えど、テレビが最も元気だった1980年代以来、一緒に第一線を戦ってきた“戦友”。3人にしか分からない“絆”があるんです」(芸能プロ関係者)

■ビートたけしと明石家さんまは『オレたちひょうきん族』で

 特に、たけし、さんまは、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)での共演以降、お互いを“傑物”だと認め合っている。「たけしさんは『ひょうきん族』で、さんまさんと共演。その切り返しの早さやトークのキレに“コイツには勝てないと思った”と衝撃を受け、2人で絡むときはツッコミに回ったと話しています」(お笑い評論家のラリー遠田氏)

 たけしは、「さんまという毒を飲み続けたおかげで『ひょうきん族』は早く終わった。『(8時だよ!)全員集合』をやっつけたけど」とも発言しており、怪物・さんまへの畏怖の念を1ミリたりとも隠そうとしない。

 一方のさんまも、「“まだ、たけしさんの背中も見えていない”“オレは全敗してる”と謙遜。さんまへの賛辞は、“これは、たけしさんの本当の言葉じゃなくて、気を遣って……戦友への優しさの言葉やと思うねん”と、ラジオ番組で語っていました」(前出の芸能プロ関係者) たけしの“手助けになりたい”というのは、さんまのアツい本音なのだろう。

■タモリとたけしは引退の時期について密約

 他方、たけしとタモリは、1歳違い。何かと比較されがちだが、共演の機会は数えるほどしかない。一時は“不仲説”までささやかれたが、実は、深い信頼関係で結ばれている。「2014年3月の『笑っていいとも!』の最終回、たけしは、テレフォンショッキングの最後のゲストとして登場。4分間、ギャグ満載の表彰状を読み上げ、タモリの32年間の労をねぎらいました。たけしは、同年2月に行われた、自らが審査委員長を務める〈第14回ビートたけしのエンターテインメント賞〉でも、タモリに特別賞を贈呈し、“(32年間)よくやりました!”と激賞。受賞の感想をVTRで寄せたタモリも、“たけちゃんに褒められるというのは、本当にうれしい”と、相好を崩していたのが印象的でした」(ベテランの芸能記者)

 この2人、引退の時期についても人知れず“密約”を交わしているという。「タモリが“たけちゃんさ、辞めるときは言ってくれ。頼むな。あんたがやってるからオレもやってんだ”と言い、たけしは、“あんたが辞めるってんなら、ちょっと考えるよ”と応答。互いに“抜け駆けせず”と約束していると、たけし自身が明かしています」(制作会社スタッフ)

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