林遣都
林遣都

 男性同士のラブストーリーを描いた、テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』。田中圭(33)が演じる春田創一と、林遣都(27)が演じる牧凌太の二人が、前回の第5話でとうとう交際を始めた。5月26日に放送された第6話では、一度は実ったはずの恋が“正しい”のかどうか苦悩する牧の姿が描かれ、切ないラストを迎えた。

 牧とつきあいだしたことを、会社でカミングアウトした春田。一度、春田にふられている黒澤部長(吉田鋼太郎/59)は、ふられた原因は、自分が男だからではなかったと知り、ふたたび猛アタックを開始した。

 牧に黒澤と、男性からモテモテの春田だが、それだけにとどまらず、幼なじみの荒井ちず(内田理央/26)から呼び出され、まさかの愛の告白を受ける。今まで見せたことのない真剣な表情のちずを、つい抱きしめてしまった春田だが、その現場を牧が目撃していた。牧は、帰宅した春田に、わざとケンカをふっかけ「もう春田さんのこと、好きじゃないです」と別れを切り出し、家を出ていくのだった。

 そして牧と別れた1年後。春田は部長とまさかの同棲生活をしていたという衝撃シーンで、第6話は幕を閉じた。

 ようやく交際がスタートし、幸せなラストに向かうのかと思っていたが、まだまだ激しい展開が待っている模様だ。第1話から、牧はひたすら春田を愛し、振り回されながらも恋を実らせる。しかし甘い時間はごくわずかなものだった。

 牧は大好きな春田とつきあいつつも「このままつきあって、本当に春田さんは幸せなのかな」という悩みを抱えていた。男の自分とともに生きるのではなく、女性であるちずと結婚したほうが、春田にとって幸せなのではないかと考えていたのだ。

 そして、牧がその複雑に交錯する想いを秘めていたとき、牧はちずから「春田に告白してもいい?」と相談をされた。ちずの気持ちを踏みにじれず、しかし春田を取られたくない、でも幸せになってほしい、自分では幸せにできないかもしれない。いろいろな感情をひた隠しにしながら「俺は大丈夫ですよ」と、告白を許可したときの牧の表情。平静を装いながらも、いつもより少し固い笑顔だった。その姿には、視聴者も心を打たれたようで、ネットには牧の悲しみに同調する声がたくさんに上がっていた。

 ラストで別れを決断した牧は、見ているこちらの胸が締めつけられるような表情で、声を押し殺しながら「もう春田さんのこと、好きじゃないです」「俺のことは忘れてください」と伝える。泣きながら「別れたくない!」とすがる春田を、牧は押しのけながら「俺は春田さんのことなんか好きじゃない!」と叫ぶが、どう考えても「俺は春田さんのことが大好きだ!」としか聞こえなかった。

 男性同士の恋愛は、実ったからといってハッピーエンドではないのか。このドラマの終着地点はどこにいくのだろうか。6月2日放送の第7話で、いよいよ最終回を迎える『おっさんずラブ』。予告では部長と春田がバージンロードを歩くシーンも描かれているが、牧と春田の関係は本当にこのまま終了してしまうのか。最後にもうひと波乱巻き起こることに期待したい。

※画像はテレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ』番組公式サイトより

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