『半分、青い。』、中村雅俊の“仙吉じいちゃん”は役者としての新基軸!?の画像
※画像はNHK『半分、青い。』番組公式サイトより

 連続テレビ小説半分、青い。』(NHK)の視聴率が好調だ。一時は平均視聴率が20%を切ることも少なくなかったが、最近は20%以上を記録することが当たり前になってきた(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。ドラマ放送開始から2か月が過ぎ、視聴者の心を見事につかんだようで、ブームになる予感も感じられる。ヒロインの鈴愛(永野芽郁/18)の恋も盛り上がってきて、これからさらに注目だ。今回は6月1日の放送回を振り返ってみよう。

 正人(中村倫也/31)と花火をして、キスをする寸前までいった鈴愛。ドキドキが最頂点を迎えたが、二人の花火は途中で終わってしまう。その後、鈴愛の母、晴(松雪泰子/45)が東京を訪れ、秋風(豊川悦司/56)たちの歓迎を受ける。一方、ふくろう町の人たちは穏やかな時間を過ごしていた。宇太郎(滝藤賢一/41)たちは、ともしびでお酒を飲み、和子(原田知世/50)たちはボクシングに汗を流し、夜になって鈴愛の実家では祖父の仙吉(中村雅俊/67)がギターを弾きながら歌を歌っていた……。

 久々にふくろう町の人々にスポットが当たった放送回だった。昨年、有村架純(25)がヒロインを務めて話題となった『ひよっこ』でもそうだったが、ヒロインの上京後も故郷の人々がしっかり描かれると物語に一体感が生まれて、視聴者もドラマに入り込みやすい。毎日見るものだからこそ、こういった演出が大事だな、とあらためて感じた。

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