■正しいクレーマー対応は?

 しかし、あまりにひどい“クレーマー”への対応は、この限りではない。「先日、ニュースで報じられましたが、イジメに遭い、運動会に出られなかった子のお父さんが、謝罪に来た教師に包丁を突きつけて、“もう一度、運動会を開催しろ!”と朝まで難癖をつけたそうです。クレーマー相手でも、まず謝るべきですが、本当におかしいと感じたときは、警察に通報すべきでしょう」(同)

 通報はさすがに……という、軽めのクレーマーには、「電話で何度も同じ話をして粘着してくるなら、“他の業務(用事)もあるので、切らせていただきます”、または“録音しています”と言っていいでしょう。また、個人客相手なら、“謝罪に行くので、住所と電話番号を教えてください”と言うと、たいてい電話を切りますよ」(同)

■「酒を飲んでいたので」はNG

 一方、仕事でも、私生活でも、トラブルになりがちなセクハラ問題。行きつけのスナックで“セクハラ発言”をして相手を傷つけ、出入禁止寸前……という経験がある人もいるだろう。「私自身、50代ですが、“子どもを産んでいないから、スタイルがいいね”と言われたことがあります」とは、前出の臼井氏。繊細な“妊娠”“出産”の問題にズケズケ踏み入るのは、言語道断のセクハラだが、「おそらく悪意はなく、褒め言葉のつもりで言ったんでしょうけど……。悪意の有無を問わず、発言をセクハラと指摘されたら、“思慮が足りなくて申し訳なかった”と言うべきです」(前同)

 男性は、そもそも女性に謝らない人も多いという。こうした問題は、きちんと謝れば一度は許してくれる可能性はかなり高いそうだ。「ただし、謝る際、“酒を飲んでいたので”という言い訳は厳禁。火に油を注ぐことになります」(同)

■浮気がバレたら?

 最後は、妻に浮気がバレた場合。臼井氏が言うには、妻が、浮気を許すタイプか、絶対許さないタイプかどうかで、対応が異なるという。「許してくれないなら、徹底して嘘を突き通す。許してくれるなら、謝り倒し、誠意を見せる。奏功した例で、離婚届に署名・捺印し、“また、やったら役所に出してくれ”と言ったケースを聞きました」

 ただ、この人は妻に「そんな紙切れ一枚もらっても何にもならない」と言われ、目が飛び出るほど値が張る高級ブランドかばんを買わされたという。

 ケースバイケースで微妙に対応が変わる「正しい謝り方」。大枠で、仕事と私生活トラブルでは「謝り方」に差はあるのか?「基本的に同じだと思います。まず、嘘はつかないこと。経緯を説明し、防止策を提示すること」(竹中氏)

 前出の離婚届、高級かばんは、事実上、“再発できないもの”ゆえ、「二度目はないだろう」と納得。溜飲を下げてもらえるという。竹中氏が続ける。「怒り(いかり)を反対から読むと理解(りかい)です。ただ謝るのではなく、なぜ怒らせたかの経緯を把握し、説明し、相手が理解してくれれば、許しが得られるわけです」

 聖人君子にはほど遠い記者も、身につまされる思いであります……。

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