林修先生
林修先生

 6月3日放送の『林先生が驚く初耳学!』(TBS系)で“辞書と歯磨き粉とホワイトチョコレート”の意外な関係が明かされ、MCを務める予備校講師でタレントの林修氏(52)を驚かせた。

 この日「知識人たるもの辞書を読むのは当然!」と豪語していた林氏に出題された“初耳学”第四問は「辞書を作るには、歯磨き粉とホワイトチョコレートの材料が不可欠」というもの。林氏はその理由を、自信なさそうに「辞書の背の部分をとじるのりが、歯磨き粉にも使われている」と答えたが、残念ながら不正解だった。

 そんな林先生の“初耳学”に認定された問題の答えは、「歯磨き粉とホワイトチョコレートの材料のおかげで、辞書の紙は薄いのに透けない」というもの。実際に通常の紙と辞書の紙の透け方を比較してみると、辞書用紙のほうが文字が透けていないのが確認された。

 続いて静岡県富士見市にある、辞書用紙を製造している工場にカメラが入ると、紙の材料を混ぜている工程が映し出され、繊維であるパルプに炭酸カルシウムや二酸化チタンが混ぜられていた。そこで、“初耳ポイント”として、炭酸カルシウムは歯磨き粉の研磨剤に使われ、二酸化チタンはホワイトチョコレートなどの着色料として使われており(ともに商品によって異なる)、これらを辞書用紙の材料に使用することで、薄くても透けない紙になると解説され、スタジオに驚きの声が上がった。

 紙の成分に細かい材料を加えることで密度が高まり、光の乱反射が起こり透けにくくなるそうで、現在の『広辞苑』(岩波書店)にもこの技術が使われているという。『広辞苑』は、片手で持ち運ぶことを考慮し、厚さを8センチ以内に収める決まりがある。初版では掲載項目が約20万だったのだが現在の第7版では約25万に、初版で2359ページ数だったのが第7版では3188ページに増えているが、紙を薄くすることで、今でも厚さ8センチをキープしている。

「番組ではこの後、コピー用紙で3188ページの『広辞苑』を再現していましたが、なんと15センチの厚さになってしまい、ネットでも驚きの声が上がっていましたね。特に意識せず使っている辞書ですが、気づかないところでいろいろと進化しているのですね」(テレビ誌ライター)――家の辞書で確認してみよう!

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