6月3日放送のアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の中での、カツオに対する残酷な仕打ちに、視聴者から同情の声が上がったようだ。
この日放送された「ボクの命運」というエピソードでのこと。磯野家では、波平の来客のために天ぷらそばの出前を取っていたが、お客さんが食べる前に帰宅。ちょうど出前が届いたときにカツオが家に帰ってきたため、フネは「カツオは運のいい子だね」と、天ぷらそばを食べさせようとする。
しかし、カツオが食べ始めようとしたところ、帽子を忘れたお客さんが戻ってきて、カツオは食べそこなってしまう。
後日、再び磯野家に来客があり、サザエは出前のカツ重を2つ注文。しかし届いたのは3人前のカツ重で、サザエが不思議がっていると、カツオが「この前食べそこねたんで」と、勝手に追加注文したことを謝罪した。
それを知ったワカメとタラちゃんは、「お兄ちゃん、お客さんじゃないでしょ? 自分だけいい思いしようとして」「ズルいです!」と、カツオに文句。そのとき、ノリスケが磯野家を訪問。ケンカを回避するため、サザエはカツオが頼んだカツ重をノリスケに食べてもらうことに。不服そうなカツオは、食事中のノリスケをにらんでいた。
その後、庭に出ていたカツオが家に戻ると、ワカメとタラちゃんが来客用のメロンをおいしそうに食べていた。カツオが「どうしたの?」とうらやむと、ワカメは「お客様が食べなかったからって」「お兄ちゃん、呼んでもこないから」と説明した。
そんな不運すぎるカツオを、視聴者は不憫に感じたようだ。さらに、いろいろ食べそこなってガッカリしていたカツオに対し、家族がメロンを分けなかったことにもツッコミが続出。ネットには「これはさすがにかわいそう」「陰湿すぎるわ。家庭内イジメでしかない」「ワカメとタラオは、カツオのカツ丼に文句言って食べさせなかったくせに、自分たちはそれかよ!」など、批判的な感想が多数上がっていた。
最終的に、カツオはノリスケからカツ丼をおごってもらうことを約束。そしてごちそうになる当日、ワカメとタラちゃんを一緒に連れていったカツオは、器の大きな男なのかもしれない。