古舘伊知郎
古舘伊知郎

 芸能人は人気商売。当たればデカイが、滑ればイタイ。近く「あの人は今?」に出るのは誰か。最深の情報に迫った!

 平日午後の情報番組戦線に、大きな地殻変動が起きている。「放送開始から12年間、長らく一強状態だった“鉄壁”の番組が、ご存じ宮根誠司(55)の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)。しかし、5月23日、『ミヤネ屋』は『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に、視聴率競争で初の敗北を喫しました」(民放局ディレクター)

 同日の両番組は、ともに日大アメフト部の悪質タックル問題中心の構成。情報量もさして変わらない。「つまり、内容は同じ。ケレン味たっぷりに話す業界内の実力者――宮根が飽きられてきたということです」(前同)

 実は、すでに数年前から、『ミヤネ屋』の人気は、宮根の御膝元・大阪でガクガクッと急降下しており、むしろ、首都圏で強いという逆転現象が起きていたという。「そんな中、裏の『グッディ!』『ゴゴスマ』(TBS系)が独自路線で大躍進。最近、『ミヤネ屋』は、頼みの首都圏でも5%台か、それを下回ることも増えてきました」(芸能記者)

 宮根誠司のギャラは業界トップクラス。数字が取れない現状では、『ミヤネ屋』はリストラ候補筆頭格だという。「もし『ミヤネ屋』が終われば、それはイコール“失業”を意味します」(前同)

 そうなれば、テレビ界は大激震! 先んじて、本誌はこのたび秋の改編情報を徹底取材。その中で見えてきた「今年消える大物タレント」を実名でリポートしよう。

 まずは、『ミヤネ屋』に勝ったとはいえ、安泰でないこの御仁から。「『グッディ!』の安藤優子(59)は、3年がたっても、情報番組になじめずに評判が悪い。一方で近頃、バランス感覚の際立ったコメントが好評で、各所で評価されているのが“ミタパン”こと三田友梨佳アナ。視聴率上昇の立役者である彼女をメインにして、番組をリニューアルする案も浮上しています」(フジテレビ関係者)

 大ナタはガシガシ振るわれる。同じフジテレビでは、3月に『とんねるずのみなさんのおかげでした』が30年以上の歴史に幕を下ろし、コンビでのレギュラーが消滅した、とんねるず石橋貴明(56)も大ピンチだ。「4月16日、フジで新番組『石橋貴明のたいむとんねる』がスタートしましたが、視聴率は“爆死”。注目されたはずの初回はたったの3.9%で、第2回で2.9%に急落。5月末放送回は2.8%とワーストを更新しています。23時台の深夜帯とはいえ、存続は厳しい水準。この番組が最後の砦の石橋は、まさに崖っぷちです」(テレビ誌記者)

 芸能評論家の織田祐二氏は、石橋貴明の起用は「初めから無理筋だった気がします」と言い、こう続ける。「そもそも、とんねるずのMCがダメで『みなおか』は終了したのに、バラエティ番組のMCで起用するのは、あまりにも無策。とはいえ、局に多大なる貢献をしてきた大物だけに、今後もフジとしては扱いが難しい。俳優業やほかの番組へのゲスト出演で存在感を発揮しはじめた木梨憲武のほうが、やり方としては正解では?」

 また、一昨年の春、12年間にわたってメインキャスターを務めてきた『報道ステーション』(テレビ朝日系)を卒業し、一時は爆発的にレギュラーを増やした古舘伊知郎(63)も苦境にある。「『フルタチさん』『トーキングフルーツ』など、『報ステ』卒業後に始動した番組が立て続けに終了。現在、なんとか及第点をマークしているのは、『人名探究バラエティー日本人のおなまえっ!』(NHK)くらいでしょう。“誰よりもしゃべりたくて仕方ない”というベテランMCの姿は見苦しく、もはや視聴者に受け入れられるのは難しそうです」(前同)

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