■『とくダネ!』の小倉智昭は終活に

 あがき、もがく古舘とは対照的に、テレビ人として“終活”に入ったように見えるのは『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の小倉智昭(71)だ。「この春、新たに伊藤利尋アナ、山崎夕貴アナを番組に加えた結果、小倉さんの出番がみるみる減っています。それと比例して、番組は見やすくなったと好評。数字では日テレの『スッキリ』と肩を並べるようになり、“トップの『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)を追撃しよう”と、現場は妙な一体感が生まれています。伊藤アナは、小倉のお気に入り。番組への起用は、小倉の指名、ひいては“後継”だったといいます」(フジテレビ関係者) 古希を過ぎて週5の生放送は大変だ。こちらは、気持ちよく身を引けるだろう。

 また同様に、明石家さんま(62)も、みずから身を引くのではともっぱらだ。「かつて、さんまは“60歳での引退”を宣言し、実際に約3年前、仕事の整理をスタート。その際、爆笑問題太田光らの説得にあい、これを撤回したという経緯があります。しかし、ここへ来て、また引退へと大きく心が動いているようです」(芸能プロ幹部)

 鍵を握るのは、同期デビューのライバルで親友――7年前、反社会組織との密接交際が問題視され、芸能界を引退した島田紳助だという。「太田の説得もありますが、“紳助の戻ってくる場所を守っておかなアカン”と思ったのが、引退撤回の真の理由なんです」(放送作家)

 しかし最近、さんまのモチベーションは急降下。というのも、紳助の復帰が“ほぼ100%ない”と分かってしまったからだという。「先日、5月27日の『明石家さんまが語り継ぎたい愛すべきレジェンド芸人20人』(MBS)でも突如“吉本と紳助と俺と、(紳助が)帰ってくる準備、俺はしててんけども、本人と会社の意見の違いで、予定通りいかなかった”と言って、その無念さを公言。今後が心配ですね」(前同)

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