みやぞん(ANZEN漫才)
みやぞん(ANZEN漫才)

 4年連続で「視聴率三冠王」に輝き、テレビ界で敵なし状態の日本テレビ。その王者が足場をさらに盤石にする夏の恒例イベントが、今年も近づいてきた。「今回で41回目を数える『24時間テレビ 愛は地球を救う』が、8月25~26日で放送されます。昨年は、放送当日に、24時間マラソンランナーのブルゾンちえみが発表されるなどの演出がハマり、歴代2位の高視聴率を記録。今年も日テレ上層部の期待は大きいようです」(スポーツ紙記者)

 しかし、マラソンランナーを引っ張りに引っ張った前回の演出には、多くのクレームもあったようだ。「“そこまでして視聴率が欲しいか!”という批判がかなりあったそうです。局内でも、“チャリティ番組なのに数字狙いが露骨すぎてイヤラしい”“チャリティと結びつかないマラソンは、もうやめたほうがいい”といった声が上がったみたいですね」(放送作家)

 そんな中、今年は本番から2か月以上前の6月3日に、『世界の果てまでイッテQ!』内で、お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんがランナーを務めることが明らかになった。制作会社関係者が明かす。「昨年の批判に懲りたのは間違いない。それで早目のランナー決定、発表になったそうです。やはり、マラソン企画を中止することはできなかったですね。日テレのドル箱番組である24時間の目玉企画ですから」

 広告代理店関係者によれば、『24時間テレビ』のCM料は通常時の1.5倍。毎年、20億円を超えるCM収入があるというのだ。「募金は寄付されますが、CMは日テレの収入になる。単純に、約5億円といわれる制作費を引いても、15億円は利益として残りますからね。局としては、“絶対にやめられない夏の戦い”でしょう」(前同)

 かように、“旨味”が多い番組なのだが、今回はどうも雲行きが怪しい。前出の放送作家は、「史上最大の危機」とまで語る。「とにかくまずいのは、メインパーソナリティの弱さ。ジャニーズの5人組グループ『Sexy Zone』が務めますが、彼らの知名度が極めて低い。中心メンバーの中島健人を年初から、同局の『ぐるぐるナインティナイン』のレギュラーにしたり、初冠番組を放送したりしましたが、ほぼ話題になっていません」(前同)

 本来なら番組を牽引してくれるはずのジャニーズタレントを、周囲の人気者が盛り立てるという逆転現象が起きているのだ。「スペシャルサポーターとして南原清隆、番組初の応援団長という、よく分からない肩書きで、今人気の出川哲朗の出演が決まりました。チャリティTシャツプロデューサーも、女性に大人気の渡辺直美が務めます。さらに、昨年の紅白司会が大好評だった内村光良の出演も交渉中だそうで、コンビながら、なかなか共演のない『ウッチャンナンチャン』のそろい踏みを狙っているようですよ」(同)

 この4人に加えて、「今回の総合演出が担当する番組『有吉ゼミ』の出演者が出るのではとの噂も。また、毒舌で人気の坂上忍が登場したり、DIYの腕前がプロはだしのヒロミが番組内で家を作ったりするとの情報も……」(前出の制作会社関係者)

 人気タレントをそろえてワイワイ盛り上がる――。それって、視聴率低迷が理由で昨年から生放送を中止したフジテレビの『27時間テレビ』と似ている気がしますが……。

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