■内野は日本一のラスボス俳優!?

 しかし、ドラマ最終盤で視聴率が伸びたのは、渡海VS佐伯という構造が明確になったことが大きいのではないだろうか。佐伯を演じる内野聖陽の怪演も効いている。ドラマ前半は静かな演技が目立ったが、後半に向けて一気に存在感が増してきた。病魔に侵されているという設定も、この第8話で明らかになり、物語を前へと引っ張る原動力になっている。

 内野はドラマ『臨場』シリーズ(テレビ朝日系)などで知られ、2007年にはNHK大河ドラマ『風林火山』で主演も務めたほどの名優だが、筆者は主人公と敵対する役が得意だと考えている。最近では、一昨年の大河ドラマ『真田丸』で、徳川家康を熱演。物語の主人公、真田信繁(堺雅人/44)の生涯のライバルという役柄だったが、コミカルさとシリアスさ両方を持ち合わせた芝居で、堺雅人を食うほどの存在感を見せていた。そう、内野には、ラスボス役こそハマるのである。

 『ブラックペアン』の放送も、いよいよ残り2回。主演、二宮の演技はもちろん、ラスボス佐伯を演じる内野聖陽の、迫力あふれる芝居にもぜひ注目してほしい。(半澤則吉)

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