NMB48本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!【第6回】の画像
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本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで! 
【第6回】人物描写編 part.2 ~ドラゴンボールの悟空はなぜ人気?~

いつも全力~!
 
元気!(100%)
笑顔!(100パー!)
果汁~!!(オーッ!!)
せ~の……100パー!!!!
小説家への道もゆずらへんで!(フゥー)
NMB48チームNの15歳、本郷柚巴です!

――前回、小説の人物描写は、個性的な部分を大胆に振り切って書くことが大事だと学んだ本郷さん。今回は、講師からとっておきの秘策を教えてもらえるとのこと。そこに『ドラゴンボール』の孫悟空の名前が登場し……。

=本郷柚巴 =真代屋秀晃)

「漫画『ドラゴンボール』の主人公ですが、孫悟空はご存知ですか?」

「オラ、ワックワクすっぞ!」

「そうですね(笑)。悟空って、宇宙一最強の生物ですが、親近感のあるキャラクターとして皆さんは捉えているじゃないですか?」

「確かに! 闘いのとき以外はお腹空いてる!」

「そうです、まさに本郷さんの言うように、すぐ“オラ、腹減ったゾ”って言う能天気さなんですよ。魅力的なだけ……悟空でいえば“強いだけ”だと遠い存在として捉えてしまうんですが、能天気なおかげで最強なのに親近感のあるキャラになってますよね。そこで、とっておきの秘策なのですが、魅力的な人物にあえて“穴”を作って、親近感が湧くような愛嬌を持たせるんです」

「愛嬌……NMB48でいえば、愛嬌モンスターの植村梓さん……」

「参考になるメンバーさんがいらっしゃるんですね(笑)。ここでは前回挙げてもらった山本彩さんのようなキャラクターを作るとして。お話を聞くかぎり、魅力があって、気配りもできて、決めたことはやりとおすという完璧な方ですよね」

「宇宙一最強ですね」

 

「(笑)。もし仮に山本さんをもとにキャラクターを作るとしたら、そこに、あえて弱点を加えてあげるんです。それが読者とキャラクターをつなぐ架け橋になります」

「あっ、彩さん、よく口からモノをこぼしますね」

「いいですね! 朝がどうしても起きれないなどの一般的なことかと思ったら、すごくいい愛嬌が飛び出しました!」

――確かに山本さん自身も以前ラジオで、口から10センチ手前で水を飲んでしまい、膝にこぼすっておっしゃっていました(笑)。

「歌もうまくて、ダンスがうまくて、魅力的……だけど食べるときに口からモノをこぼす。これが小説ではグッと魅力的にうつります。小説の中では、完璧すぎるキャラだと遠い存在になってしまうので“分かる分かる!”という共感ができなくなってしまうんです」

真剣にホワイトボードに書かれたことをメモする

「なるほど!」

「すぐにメールを返してくれるとも言っていましたが、愛嬌を作るなら、そのメールの誤字がすごくて、面白い文になっちゃってるという風にするのもありかと思います。小説を書く前に箇条書きでいいので、登場人物の性格を書き上げてください。直接、その性格に関わる描写がなくても書いておくことが重要ですね。そして、そこに意図的に弱点を入れてください!」

「分かりました! オラ、ワクッワクしてきたぞ!」

――次回からは登場人物編も後半戦。セリフ、会話文についてに学びます。難波仕込みの面白さを持つ本郷さんが読んでいて面白くなる会話文とは……次回をお楽しみに!

本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで

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