小泉進次郎氏
小泉進次郎氏

 “進次郎節”が止まらない。「安倍首相がウミを出し切ると言ったのだから、その通りの行動をしなければいけない」(5月14日、視察先の北海道にて)「一つのことにおかしいと言えなくなると、だんだん口をつぐむことに慣れてしまう。そうなったら終わりだ」(6月10日、青森県での講演で)

 モリカケ問題に関して、追及の舌鋒が止まらない小泉進次郎筆頭副幹事長(37)。「もともと、正論を語るタイプではありましたが、特に最近は、政権を批判する発言がグンと増えています。党内でも波紋を呼んだのが、6月6日の党会合での発言。“やっぱりおかしいじゃないか。だったら、やっぱり特別委とかを立ち上げていただいて”と、問題を審議する特別委員会を設置すべきだと主張したんです」(全国紙政治部記者)

 強引に問題の幕引きを図る安倍政権に対し、真っ向から反対したのだ。「ついに安倍降ろしに動いたと見てもいいでしょう。父親譲りの政治的センスと嗅覚を持つ彼のこと“安倍3選”にはとうに見切りをつけています。父・純一郎氏の意向以外は耳に入れないといわれていますが、その純一郎氏は公の場でも“安倍政権は終わり。3選は絶対無理”と頻繁に口にしていますしね」(前同)

 政権批判の裏には、9月の総裁選への思惑もあるようだ。「6月10日の新潟知事選で与党推薦の候補が辛勝し、党内では安倍3選の機運が高まりましたが、“安倍では来年の参院選を戦えない”という意見は根強くあります」(自民党関係者)

 朝日新聞が発表した世論調査で、国民の8割以上がモリカケ問題の対応に納得していない。さらに北朝鮮外交も先行き不透明で、支持率低迷は目に見えている。「“次の次”を狙う進次郎氏は、今が一番自由。国民が共感するコメントを連発し、存在感を高める狙いもあるでしょう」(前同)

 さらに、次期総裁選での立候補が確実視される、石破茂元防衛大臣との関係も指摘される。「石破氏はかねてから“進次郎氏をいずれ総理に”と公言するなど、進次郎氏の取り込みに躍起です。12年の総裁選で石破氏に票を投じた進次郎氏が、今回も石破支持に回る可能性は濃厚。その援護射撃として、安倍政権を口撃していると言えます」(前出の記者)

 さらに、それが“小泉進次郎総理”誕生の布石にもなるという。「3月に“進次郎派”と言える若手勉強会『2020年以降の経済社会構想会議』を作り、30人も集めました。年齢的にも大臣適齢期。石破政権で入閣、重要ポストを歴任した後、総理へと駒を進めれば完璧です」(前出の自民党関係者)

 “自民党のプリンス”が、ついに動き出す――。

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