大谷翔平、故障者リスト入り「地獄の復帰計画」スッパ抜きの画像
大谷翔平、故障者リスト入り「地獄の復帰計画」スッパ抜きの画像

「医師とメディカルスタッフは、非常に前向きな見解を持っている。今は“セイゲン”(制限)がある。注射治療から3~4週間後、つまり今から2~3週間後に再検査した具合で、もしかしたらセイゲンなしでいけるかもしれない」 6月18日(日本時間19日)エンゼルスのソーシア監督は、右肘内側側副靭帯の損傷で故障者リスト(DL)入りしている大谷翔平投手(23)の治療経過について、見通しを語った。

 すでにランニングや左腕一本でのスイングなど、肘に負担のかからないトレーニングを再開している大谷。復帰は意外と早まる可能性も出てきたようだ。そもそも、大谷の肘は、なぜ壊れてしまったのか。メジャーの動向に詳しい、スポーツジャーナリストの福島良一氏が説明する。「捻挫した足をかばってフォームが崩れたとか、メジャー球が合わずに負担をかけたとか言われていますが、それは関係ない。これは、速球投手の職業病のようなもの。今、メジャーでは肘を壊す投手がものすごく多いんです。大谷の場合も、意識しないうちに、ついつい無理をしてしまったのかも……」

 肘の故障は速球投手の宿命。大谷だけではなく、ダルビッシュ有田中将大も同じ症状に苦しんだ。ダルビッシュは、肘にメスを入れるトミー・ジョン手術を行い、田中は今のところ手術を回避している。大谷は注射で経過を見ているようだが、ダルビッシュのように手術に踏み切ることになるのだろうか。福島氏が解説する。「長い目で見たら、私は手術したほうがいいと思います。今、手術を回避しても、将来的に再発すれば、手術は不可避となるはず。それなら、早いほうがいい」

 手術すれば、以前と同じか、それ以上の速球を投げられる可能性は十分にあるが、手術を回避すれば、どうしても速球を投げられなくなると福島氏は言う。いわば、進むも地獄、退くも地獄の復帰状況なのだ。「手術後のダルビッシュは相変わらず快速球を投げ、手術を回避した田中は変化球投手へと変身してしまった。手術を回避した場合、大谷の魅力である速球が影を潜めてしまう危険性がある」(前同)

 手術に踏み切る場合、決断は早ければ早いほどいい。復帰まで1年から1年半の時間がかかるからだ。しかし、現在のエンゼルスには、すんなりと大谷に手術を勧めるわけにはいかないチーム事情がある。「エンゼルスにプレーオフ進出の可能性があるからです。その場合、どうしても大谷の力が必要になってくる。投手でも野手でも彼がいるといないとでは、エンゼルスのチーム力は違ったものになってしまう」(同)

 いっそのこと、エンゼルスにプレーオフ進出の可能性が完全に消滅してしまったほうが、大谷自身もソーシア監督も(手術に踏み切る)決断をしやすくなるのかもしれないが……。とりあえず、ワールドチャンピオンになることを念頭に、両睨みの復帰計画が練られているはずだ。

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