■『探偵!ナイトスクープ』神回【神秘編】「四つ葉のクローバーの声が聞こえる少女」(2011年7月27日放送)

「5歳の娘は、公園に遊びに行くと、ものの数分で四つ葉のクローバーを見つけてくる。四つ葉のクローバーが“こっちだよ”と教えてくれるという。本当に四つ葉のクローバーの声が聞こえるのか、この不思議な力を調べてほしい」という依頼を、長野県の女性から受けたのは、たむらけんじ探偵。長野から大阪に来てもらった少女に、たむらが「声が聞こえるの?」と聞くと、「えっとね、聞こえる」と笑顔で答える。

 さっそく検証を開始するべく、近辺の公園へ。子どもの背丈では見えなかった群生地帯まで行くと、15秒後に「あ、あった」と発見。たむらやスタッフが絶句する中、また「あった」。結果、たむらが止めるまでの5分間で、10本を発見。公園にいた他の子どもと競わせるも、やはり少女ばかりが見つけてくる。

 少女の能力について専門家に電話で聞くと、「声を聞き取る能力があってもおかしくない」との結論に至った。ネルソン水嶋氏は、「学術的に価値がある回だったんじゃないか」と同回を推す。「ナイトスクープは、基本的には“面白い番組”ですが、たまに、こうした衝撃的な回も飛び出すから、見逃せません。学術的にも価値のありそうなことや、“こんな映像見たことない!”というのが見られるのが、この番組のすごいところです」

 この依頼は大反響を呼び、最近でも松本人志が『ワイドナショー』(フジテレビ系)で言及したほどである。

■『探偵!ナイトスクープ』神回【チャレンジ編】「伝説の北溟サーキット!?」(2013年8月30日放送)

 金沢大学の築50年という学生寮を訪れた探偵は、松村探偵。依頼人は同寮の現役学生で、「伝統ある“北溟サーキット”の達成者が途絶えている。伝統を復活したく、クリアできる方法を考えてほしい」という。

 松村探偵が大学へ行くと、北溟サーキットとは、浴場のU字型の浴槽の縁にまたがり、ひと蹴りで端から端まで滑るというものだという説明を受ける。そして依頼者の他、いつも挑戦しているという有志たちが浴場に集合。しっかりと縁を濡らし、チャレンジ。しかし、なかなか成功には至らない。「僕も挑戦しました。でも、少し滑っただけでアウトでしたね」(松村さん)

 さらに成功経験のあるOBや、起源を知るメンバーも挑戦するが、失敗が続く。撮影開始は明るかったが、外はもう暗い。風呂に入りながらアドバイスをし合い、またチャレンジを再開すると――。ついに一人が成功! 歓喜し、拳を上げ、ハイタッチし、全身で喜びを表現するマッパの男たち。松村は「北溟サーキットは永久に不滅です!」と力を込めて言ったところで、VTRからスタジオへ。

 西田局長が顔をほころばせ「なんだろうね、このくだらなさは」という一言が、この番組の魅力を表している。「金沢大学という真面目な大学の学生が、あれをやったから面白いんです。ギャップがよかったんですよね」(松村さん)

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