足立梨花
足立梨花

 ドラマ『噂の女』で艶かしい謎の女を演じたかと思えば、別のドラマ『限界団地』では控えめな性格の主婦を演じるなど、幅の広い演技で魅せてくれる足立さん。意外な一面が発覚!

――現在公開中の最新主演映画『キスできる餃子』の公式ポスター、足立さんの“キス顔”のアップで、すごくインパクトがあります。

足立 ありがとうございます。

――このアイディアを聞いたとき、どう思いました?

足立 大丈夫かなって思いました(笑)。

――ハハハハハ。

足立 だって、(日常生活で)そんなにキス顔しないですし。

――そうだよね。じゃあ、撮影は苦労した感じ?

足立 はい。このワンショットに3時間くらいかかったんですよ。

――大変でしたね。

足立 撮影にどう臨めばいいのかもすごく考えました。

――それって、誰か相手を思い浮かべたりしたとか?

足立 アハハッ。そんなことをしている時間と余裕はなくて。想像してたらいいんですけどね、本当は(笑)。唇の形をどうするとか、どの角度から撮るとか、大の大人がすごい真面目に話し合ったんです。私的には「今、この唇の形をキープするから早く撮って」ぐらいの勢いでしたね、はい。

――それはお疲れさまでした。タイトルからも分かるように、映画の舞台は餃子の町・宇都宮。

足立 最初に出演のお話をいただいたときに、「なんで宇都宮出身でもない私に?」って驚きました。

――確かに。この映画は宇都宮市の活性化を目指した地方創生ムービーと聞きました。

足立 そうなんですよ。だから、主演はそこの出身の人っていうイメージがあったんで、長崎生まれで三重育ちの私に何で話が来たんだろうって思ったんです。

――うんうん。

足立 でも、お話を聞くと地方から東京に1回出て行った人が戻ってきて、そこで頑張る……という物語だったので、(私も地方出身なので)あっ、なるほどなって理解しました。

――そうなんだ。映画は足立さんが演じる主人公の陽子が地元の宇都宮に戻ってきて、実家の家業である餃子屋を継ごうとして奮闘する、その過程でイケメンのプロゴルファーと知り合いになって……というストーリーです。

足立 陽子はバツイチのシングルマザーという設定で、こういう役は初めてでした。撮影に入る前に母親の部分をもうちょっと意識したほうが良いのかなって思ったんですけど、秦建日子監督から今回の親子の関係はどちらかというと姉妹に近いって言われて。娘のことをほったらかしにして恋愛に走っちゃうところがある、ちょっとポンコツなお母さんをしっかり支える娘という関係だったので、母親ということはそんなに意識せず演じました。

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