■初めて「日本人で良かった」と思いました

――世界を意識された経緯は?

カ:「細かすぎて~」に出場したときに、バナナマンの設楽さんが「海外行けるんじゃないの?」と言ってくださって、そこから意識し始めました。

藤:始めはなんのツテもなかったので、とりあえずユーチューブで同じネタを15カ国ぐらいに翻訳して載せたりしてみました。

カ:ただ、それだけではなかなか伝わらなくて。で、「細かすぎて~」に出演した翌年、同じく海外で勝負したいと思っている芸人何組かで、台湾へ路上ライブをしに行ったんですよ。

藤:そのときご一緒したタンバリン芸人のゴンゾーさんという方が、3年前にやった『Asia’s Got Talent』のパート1に出ていらして、そのゴンゾーさんから「今度パート2があるんですけど、エントリーしませんか?」と誘っていただいて。

カ:それで動画を撮って送ったら、「良かったら出てください」という流れになりまして。

――日本のバラエティの現場と、どういうところが違いましたか?

カ:とにかくお客さんのノリがいいというか、良かったらスタンディングオベーションするし、悪かったらブーイングするし。どちらの感情にしても、すごく出すんですよね。

藤:言葉が分からなくてつらい部分もあったんですけど、そんなふうにお客さんのリアクションが分かりやすかったので、ウケが把握できたんですよね。

カ:それと、日本と違って、いつ出番なのか教えてもらえないんですよね。他の出演者さんと大部屋にいるんですけど、日本だったら自分が何番目に出るとか張り出されてたりするじゃないですか。それが無いんですよ。ずっと待つのみで。

藤:急に「5分後本番です」みたいな感じで。ステージに初めて上がったときの出演者の興奮を撮りたいのか、事前にステージに立たせてもくれなくて。

カ:日本だったら楽屋にステージ上の様子が映し出されてるモニターとか置いてあるじゃないですか。それも無くて。舞台袖から様子を見ようとすると「見ないでくれ」と言われるし。

――本番は緊張されましたか?

カ:逆に当たって砕けろみたいな感じでした(笑)。お客さんの状態も分からない、僕らのような芸風が受け入れられるかどうかも分からない、という状態で出るんで、とりあえず楽しくやろう、と。

藤:逆に何も分からない状態だったのが良かったのかもしれないですね。何を言われているのかも分からないので、ヘコむこともないですし。

カ:あ、でも、日本人ということだけで、少しプラスに観てもらえるところがありました。ステージで「ありがとう」って言うと、お客さんのほうからも「ありがとう」って返ってきたり、知ってる日本語を言ってくれたりして。

藤:日本人がすごい愛されてるな、と感じて、初めて「日本人で良かった」と思いました(笑)。

――反響はどうでしたか?

カ:日本ではリアルタイムでの反響は全然無かったんですよ。

藤:でも海外の方からSNSを通してすごい量のメッセージをいただいたり、フォロワーが増えたりしていって。

カ:今僕のインスタグラムのフォロワーが2500人なんですけど、2300人ぐらいが外国の方なんで、日本語でつぶやいてもノーリアクションだったりするんです(笑)。

――今後の目標は?

カ:2020年の東京オリンピックの開会式のどこかでネタがやりたいですね。安倍首相の横でゆんぼだんぷがネタやったら面白いじゃないですか(笑)。

藤:そのためにはもっと有名にならなきゃいけないんで、たとえばアメリカとかでもさらに知られていかなきゃ、と思ったりしてますね。

 2年後に控える東京オリンピックの会場に、彼らのおなかから放たれた美しい音が響き渡るのか? 競技だけではない、新しい楽しみが増えることとなった。さらに今回、日刊大衆の読者の皆様に、彼らから新ネタをプレゼント! ぜひ以下の動画のチェックを!

「日本代表のグループリーグ突破を祝う、芳醇なシャンパンの栓を開ける音」

https://youtu.be/tqs4_Mnclko

「日本代表が起こした奇跡に歓喜に沸くサポーターの喜びの涙が一滴落ちる音」

https://youtu.be/bcCEAinBluw

ゆんぼだんぷ(松竹芸能所属)
カシューナッツ(写真左)1986年9月19日、岡山県生まれ。
藤原大輔(ふじわらだいすけ、写真右)1984年2月25日、兵庫県生まれ。

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