■東京「お台場カジノ計画」復活!?

 4強以外にも有力候補が。その筆頭が、和歌山県の和歌浦に浮かぶ人工島・和歌山マリーナシティだ。「県知事がカジノをやりたがっており、すでに東京と地元で企業を対象に投資説明会を開いていますが、やはり、地元代議士の二階俊博自民党幹事長の力に期待する面が大きいはずです」(永田町関係者)

 “我田引鉄”の喩え通り、ひと昔前なら新幹線、今ならカジノ。政治家案件かどうかも、誘致に大きく影響しそうだ。また、政治家案件ではないものの、「候補地のシーガイアを買収した大手パチンコ・ゲームメーカー、セガサミーホールディングスの宮崎県も侮れない。セガサミーは、多くの有力政治家を後援していますからね」(前同)

 とはいえ、まだ誘致に手を挙げていない自治体にも十分チャンスがあるという。「いや、むしろ、それらの都市の中に“本命”が潜んでいる可能性もあります。その筆頭が東京のお台場ですよ」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

 石原慎太郎知事時代に「お台場カジノ構想」が持ち上がったが、カジノ誘致に消極的な舛添要一氏が都知事に就任するや、話は立ち消えになった経緯がある。ところが、「“究極の後出しジャンケン”で東京が一発逆転する可能性もある」として、ある都庁幹部がこう耳打ちする。

「現職の小池百合子都知事はカジノ推進論者です。知事就任後、国政進出の失敗や豊洲新市場の問題などで、それどころではなくなりましたが、法案成立を機に誘致活動を開始し、存在感を示すはずです。都議会では自民党と不倶戴天の間柄ですが、カジノ誘致なら妥協できますからね」

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