永野芽郁(18)がヒロインの鈴愛を演じる連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK)は、今週、ドラマの大きな節目を迎えた。鈴愛が漫画家をやめて「東京・胸騒ぎ編」と題された漫画家時代が終了し、「人生・怒涛編」に突入したのだ。斎藤工(36)や間宮祥太朗(25)ら人気俳優が登場したことも話題になっているが、今回は感動を巻き起こした7月4日の放送回を振り返ってみよう。
鈴愛は自分が描きあげた最後の漫画を秋風(豊川悦司/56)に見せ、漫画家をやめたいと伝える。最初は止めようとしていた秋風だったが、ついには受け入れ、鈴愛は漫画家をやめることになった。鈴愛たち秋風塾の面々は、秋風から生原稿を譲り受け、鈴愛は秋風ハウスから去る。秋風は涙を流しながら、弟子たちの旅立ちに思いを馳せるのだった……。
弟子たちをそっと見送る秋風の姿にもグッときたが、鈴愛の引越しシーンが泣けた。ユーコ(清野菜名/23)とボクテ(志尊淳/23)、青春を一緒に過ごした二人の優しさにも。シーナ&ロケッツの名曲『You May Dream』をBGMに三人がはしゃぐシーンは、あえて回想を織り交ぜなかったことで前向きな別れを表現し、『半分、青い。』前半の名場面となった。
そして、鈴愛が漫画家をやめたこのタイミングでこそ、ぜひチェックしてほしいのが『半分、青い。』のホームページ。実はこれまで劇中で登場した、漫画の原画やネームが公開されているのだ。鈴愛のデビュー作、『一瞬に咲け』やユーコの『5分待って』、ボクテの『女光源氏によろしく』などを実際に目にすることができるのだが、最初にこの原画を見て筆者が思ったのが「ボクテは、やっぱり絵がうまいなあ」だった。