7月16日は海の日です。海は地球の70%を占めていますが、人間が把握していることは、そのごく一部だとされています。というわけで今回は、この季節にふさわしく、謎がいっぱいの海を取り上げましょう。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)
【Q1】「不死身のクラゲ」はなぜそう呼ばれる?
海には不思議な生物が数多く生息しています。考えてみると、日本でよく知られる「チョウチンアンコウ」もかなり独特です。何しろ、提灯にたとえられる頭部の突起部分から、発光液を噴出して、周囲を明るくするんですから。
太平洋北部の亜寒帯海域に分布する魚「デメニギス」も、かなりオリジナリティがあります。胴部の見た目は一般的な魚と同じながら、頭部のみ透明というから驚きです。そのうえ、眼球の形状が変わっています。なんと、それは望遠鏡のような筒状をしているんです。その筒は外に飛び出しているのではなく、中に引っ込んでいます。そして、頭部が透明なので、それが外から確認できるんです。
直径4~10ミリ程度の「ベニクラゲ」は、その驚異の特性から“不死身のクラゲ”なる異名があります。さて、なぜ、そう呼ばれているのでしょう?
- (1)2つに裂いても、それぞれが生き続けるから
- (2)地球上の生物で唯一、若返ることができるから
- (3)天敵がおらず、300年以上生きるから
【Q2】日本周辺の海にまつわるミステリーは?
アメリカ・フロリダ半島の先端、プエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ大西洋の三角形の海域を「バミューダトライアングル」と言います。そこは、“昔から船や飛行機、あるいは、その乗務員のみが消える怪現象が頻繁に起こる海域”として、知られています。この話は、1974年にチャールズ・ベルリッツという人物が書いた『謎のバミューダ海域』という本がベストセラーになり、世界中の人が知ることになりました。
ベルリッツは、他にもいくつかの本を出しています。1989年に出版された『魔海のミステリー』という本の中で指摘したことは、日本周辺の海に関連していました。さて、それは、どんなことでしょう?
- (1)日本の近くにも魔の海域がある
- (2)日本海に謎の巨大生物が棲んでいる
- (3)日本の沿岸に古代の海底都市が沈んでいる
【Q3】地球の最深部に到達した著名人は?
地球上で最も深い場所は、北西太平洋のマリアナ諸島の東に位置する「マリアナ海溝」です。その最深部は「チャレンジャー海淵」と呼ばれ、水深は1万911メートルとされます。そこは地上の1000倍以上の水圧のため、もちろん、生身の人間が潜ることはできません。
特殊な潜水艇を用いて到達した人間でさえ、現在までに3名しかいません。実は、その3名の中に、意外な著名人が含まれています。さて、それは次の誰?
- (1)マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ
- (2)レーシングドライバーのナイジェル・マンセル
- (3)『タイタニック』で知られる映画監督のジェームズ・キャメロン