この世の中には、耳を疑うほどの偶然の一致があります。にわかには信じ難い、“たまたま”の例にまつわる問題をお届けします。(文中敬称略 出題/小泉珍事郎)
【Q1】ある双生児の不思議な共通点は?
1940年にアメリカ・オハイオ州のある病院に、男の一卵性双生児が生まれました。ところが、2人の赤ちゃんは、それぞれ別の家の養子となり、お互いに双子の兄弟がいることを知らずに育ちます。
兄にあたる“ジム”は大人になってから自らの出自に関する真実を知り、弟を探すことにしました。ようやく見つけ出した弟は、自分とそっくりで、名前も同じ“ジム”でした。
再会した2人のジムは、互いにあまりにも共通点が多いことに驚きます。不眠症気味で偏頭痛持ちだったこと、心臓に同じ病気があるなど、体質的、身体的な共通点は納得できなくはないでしょう。不思議なのは、DNAとは無関係な点も一致しすぎていたことです。「リンダ」という女性と結婚し、息子の名前が「ジェームズ・アラン」で、愛犬の名前が「トーイ」……。さらに、それぞれ何度か転職していますが、その職歴も同じだったのです。
2人のジムには、驚きの共通点が他にも多数ありました。たとえば、次のどれ?
- (1)ともにカジノで一晩に50万ドルを儲けた
- (2)右腕に同じデザインのタトゥーを彫っていた
- (3)離婚歴があり、再婚相手の名前も同じだった
【Q2】元祖モー娘。2人の運命的な接点は?
今年、メジャーデビュー20周年を迎えたモーニング娘。は、第1期メンバーの再結集を実現させ、かつてのファンを喜ばせました。その1期メンバーであり、2代目リーダーとなる飯田圭織と、センターボーカルだった安倍なつみは、ともに北海道出身で、学年も同じです。
2人が知り合ったのはオーディションの際ですが、実は、それ以前にも接点がありました。偶然というには、あまりにも運命的なその接点、当人たちも後になって知ったといいます。さて、それは、どんなことでしょう?
- (1)同じ占い師に名前をつけてもらった
- (2)父親同士が同じ野球部でバッテリーを組んでいた
- (3)2日違いで同じ病院に生まれ、同じ新生児室にいた
【Q3】日本語と意味も発音も近いハンガリー語は?
ある言語のある言葉が、別の言語の似たような発音の言葉と、たまたま同じような意味を持つことがあります。ドイツ語で「アッソウ(Ach so)」は、「へえ、そうなんだ」といった意味、つまり、日本語の「あっそう」と同じです。マレーシア語では、思いもよらぬ事象に遭遇した際に「アラマー(alamak)」といいます。日本語でいう「あらまあ」と、意味がほぼ同じなのです。
ハンガリー語にも、同じような例があります。さて、それは次のどれ?
- (1)「シオタラン」=「塩気が足りない」
- (2)「イロッポイジャン」=「色気がある」
- (3)「チョービンボウダ」=「とても貧しい」