小室哲哉
小室哲哉

「ほら、やっぱりね」という声が、聞こえてくる。

 『週刊文春』(7月12日号)が、再び小室哲哉を砲撃した。再び、というのは、あの不倫報道に関する第2弾、つまり追撃弾ということだ。

 同誌が小室の不倫疑惑を報じたのは今年の1月だった。小室はすぐさま会見を開き、疑惑を全否定したが、会見の中では、妻であるKEIKOの病状や、介護について、また自身のアーティストとしての限界を訴え、挙句の果てに、“罪の償い”ということで、けじめをつけて、音楽活動から引退することを表明した。

 この会見は多くの波紋を呼んだ。不倫疑惑くらいで、“天才”アーティストを引退に追い込んだとして、同誌は非難を浴び、逆風にさらされたのである。

「当初は、あんなに大きな話題になるとは思いませんでした。連日、ワイドショーでも取り上げていましたが、小室さんの不倫疑惑に関してということより週刊誌の“不倫報道”の是非について論じる流れになってしまいました」(テレビ局関係者)

 週刊誌が報じる、芸能人の不倫報道が、世論を巻き込み、社会問題化してしまったのには驚きだったが、私を含め、あの会見に疑問を感じていた人がいなかったわけではない。

「うまく世間の同情を買いました。会見は大成功だったと思います。実際、会見場で涙ぐみながら質問していた女性記者がいたくらいですから。しかし、不倫を否定するのに、KEIKOさんの病状を、あれほど詳細に明らかにする必要はなかったと思います。また精神的な支えを他の女性に求めたのは、介護疲れのためだった、という言い訳は身勝手も甚だしい。謝罪のはずの会見なのに、論点がどんどんずれていってしまいました。あれで同情しちゃう方もどうかと思います」(スポーツ紙記者)

 そして引退表明。しかも、引退は前から考えていたことだと、本人も語っているのに、不倫報道のせいで引退する、と錯覚してしまった人が多かったのは、これまた驚きだった。

 だが、“臥薪嘗胆”“捲土重来”、それとも“汚名返上”か。“悪者”にされてしまった『文春』は、小室追撃の手を休めることはなかったようだ。

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