小栗旬
小栗旬

 鈴木亮平(35)が主演を務める、大河ドラマ西郷どん』(NHK)が実に攻めている。というのも、通常の放送をわざわざ中断して特番を放送しているのだ。しかも先週で2回目。新視聴者獲得に向けた動きに、だいぶ力が入っているようだ。

 7月8日放送の『西郷どんスペシャル~いざ革命へ! 西郷と4人の男たち』は、フットボールアワー後藤輝基(44)と関ジャニ∞横山裕(37)を司会に迎え、後半の見どころとキーマンを紹介した。番組名の副題にも入っている4人とは坂本龍馬小栗旬/35)、桂小五郎(玉山鉄二/38)、岩倉具視(笑福亭鶴瓶/66)、勝海舟(遠藤憲一/57)と明治維新期に活躍した偉人たちのこと。これら豪傑を演じる役者たちの豪華さに、心を掴まれた視聴者も多いはずだ。

 この日は『西郷どん』に出演しているハリセンボン近藤春菜(35)が坂本龍馬役の小栗旬を絶賛し、「生の“ぜよ”、聞いたときに鳥肌立ちましたよ」と語っていた。実際に演技を目にしている彼女が言うのだから、小栗の龍馬は相当よかったのだろう。これまでも大河ドラマの坂本龍馬は、時代を代表する俳優が演じてきた。まず思い出されるのは2010年の『龍馬伝』。当時から人気絶頂だった福山雅治(49)が主役を演じるということもあり、大いに話題になった。

 また、2008年の『篤姫』で玉木宏(38)が演じた龍馬も、玉木のハマり役として人気になった。時代をたどると2004年の『新撰組!』では江口洋介(50)に、1990年『翔ぶが如く』の佐藤浩市(57)と、龍馬俳優は驚くほど豪華だ。誰もが知っていて人気のある偉人のため、坂本龍馬はいつだって幕末大河の最重要人物。キャスティングにもかなり気を遣っているのだ。

 そのため、今回の『西郷どん』でも坂本龍馬役のキャスティングは、早くから話題になっていた。けれど発表が遅く(追加キャスト発表は2月だったが龍馬役は4月)、ネット上では勝手に配役を予想する人たちが続出。その結果、『西郷どん』の龍馬役はいつも以上に大きな注目を集めていたように思う。

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