吉岡里帆
吉岡里帆

 7月17日、吉岡里帆(25)主演の新ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)が放送スタート。作中で飛び出した「不幸慣れ」というワードが、視聴者の共感を呼んでいるようだ。

 同ドラマは、生活保護をテーマにした柏木ハルコ氏の人気漫画が原作。区役所の生活課に配属された新人公務員の義経えみる(吉岡)が、ケースワーカーとして福祉の現場で奮闘する物語だ。第1話では、えみるが求職活動中の生活保護受給者、阿久沢正男(遠藤憲一/57)の面談を行うことに。

 面談中、ずっとせきをしている阿久沢だったが、健康診断の結果は異常がないという。しかし、阿久沢が食事を1日1食しかとっていないと聞き、えみるは家庭訪問を行うことになった。

 えみるが訪問すると、阿久沢が多額の借金を抱えていることが判明。そこでえみるは、法テラスで債務整理の相談をすることを勧めたが、阿久沢は職に就いてからちゃんと返済すると言い張り、債務整理には消極的だった。

 役所に戻ったえみるは、阿久沢の気持ちが分からず、もどかしい思いを周囲に吐露。すると先輩職員の石橋五郎(内場勝則/57)は、「いわゆる“不幸慣れ”ってやつですな」と阿久沢の心境を代弁した。

 さらに石橋は「人間っていうのはね、不幸にどっぷり浸かってると気力をどんどん奪われて、何をするにもめんどくさくなって、動かんようになってしまうんです」と、受給者の気持ちを説明し、使命感に駆られて“やきもき”するえみるを諭した。

 そんな石橋の「不幸慣れ」というセリフに、共感する視聴者が多かったようだ。ネットでは「ドラマで“不幸慣れ”って言葉があったけど、“これあたしじゃね……?”って思いながら見てしまった」「“不幸慣れ”なるパワーワード出てきたけど、これ分かる!」「“不幸慣れ”というのか……ものすごく身に覚えがある」「低いところにいると、ずーっとそこに居ついてしまい、なかなか上がっていけないんだよな」など、自分の実体験に重ね合わせる視聴者が続出。

「同ドラマの原作は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載中の人気漫画です。日本国憲法第25条の“すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する”という条文からタイトルがつけられており、生活保護にまつわるリアルな描写が、いろんなメディアに取り上げられて話題になりました。不正受給といった問題だけでなく、受給者を取り巻く環境や貧困の現実、周囲の偏見といった部分にまで踏みこんで描写されているのが印象的な作品ですね」(漫画誌編集者)――もはや他人事ではない!?

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