意外に忘れられがちだが、女優がアイドルの一角を占めた時代がかつてあった。アイドル歌手の元祖としてよく名が挙がる南沙織。デビューは1971年だが、実はその頃ブロマイド売上などで劣らぬアイドル的な人気を誇ったのが女優の岡崎友紀と吉沢京子だった。岡崎はショートカットのボーイッシュな感じ、吉沢は控えめな雰囲気の清純派と好対照の魅力で人気を分け合った。またその後登場した薬師丸ひろ子や原田知世の角川映画組もそうだ。1970年代後半から1980年代前半にデビューした2人は、歌手としても有名だが、メインは女優業のアイドルだった。


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