■ザイフ、ビットバンク、ビットフライヤーを推奨

 では次に、どの取引所を使うかだ。コインチェック事件の例もあるため、ナカモトさんは、「できるだけセキュリティがしっかりしている取引所がいい」という。

「その意味では、ザイフ、ビットバンク、ビットフライヤーの3取引所のいずれかを推奨します。たとえば、ザイフに決めたら、携帯やPCで検索をかけて、まずアカウント(会員資格のようなもの)を作成します。あとは、そのアカウントを通じて取引するだけです。購入も、1ビット単位、今なら75万円ないと買えないと思っている方がいるかもしれませんが、それは大間違い。数百円から購入することも可能ですから、ご自分の手持ち金と相談して無理なく投資できます。取引所に支払う手数料も、株式などに比べると、はるかに安いので安心ですね」

 最大の問題は保管方法。「取引所の顧客資産流出は、預金している銀行が強盗に襲われるようなものです。だからこそ、より安全な場所に通貨を預かってもらえばいいんです。僕がお薦めするのは、ブロックチェーン・ウォレット(※3=スマホで操作可能。メールアドレスとパスワードを設定すれば、すぐに利用できる)ですね。検索すれば無料のアプリがありますので、ダウンロードして指示に従って使用してください。あとは、そこへ購入した通貨を振り込んでおくと、銀行強盗にあうこともありません。去年、仮想通貨の詐欺が横行しましたが、ウォレットに残していた人だけは無事でしたから」

 そう言い残して、取材先だった湾岸沿いの高級ホテルのラウンジを後にしたナカモトさん。工場勤務のサラリーマンから転身し、億万長者になった彼の腕には、1000万円はする高級腕時計が輝いていた――。

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