堺雅人
堺雅人

 “イクメン”“カジメン”など、今や男性も育児や家事に参加するのは当たり前の時代。昭和の頃は、外でバリバリ働いていれば“良いお父さん”だったが、今は夫婦共働きが多く、家庭の仕事も平等に分担するというのが主流だ。

 バブルの時代にモテる男の条件は「高身長、高収入、高学歴」の“3高”だったが、今は「平均的年収、平均的な外見、平穏な性格」の“3平”だというから、大きな変化だ。というか、家庭は協力して作っていくものなのだから、当然の流れになったというわけか。

 芸能界ももちろん、例外ではない。“良い夫”であることも人気のバロメーターだ。そこで、全国20~40代の既婚女性100名に、現在活躍中の男性芸能人で「良い夫と思うのは誰か?」を聞いてみた。ここでは上位にランクインした5人を紹介しよう。

 第4位(6%)には同率で、漫才コンビFUJIWARAのツッコミ担当、フジモンこと藤本敏史と、元プロレスラーの佐々木健介が選ばれた。

 藤本は、天下一品のガヤ芸人として知られており、妻はタレントの木下優樹菜。現在は、二女の父親だ。藤本は子煩悩で、育児や家事に積極的な姿もテレビで幾度となく紹介されており、「よく育児をしている」(千葉県/26歳)、「子どもにも奥さんにも優しい」(北海道/41歳)と、家事協力だけでなく、ユッキーナを愛する姿も共感を集めた。

 佐々木健介の妻は、全日本女子プロレス出身の元プロレスラーで、佐々木と同じくタレントとして活躍する北斗晶。北斗は、佐々木の所属する事務所の社長でもある。2人はプロレスを通じて知り合い、出会ってわずか40日で結婚。長男、次男もたまにテレビに出ており、仲むつまじい佐々木ファミリーとして、お茶の間に広く知られている。

 佐々木は、恐妻家の一面もあるが、妻を「チャコちゃん」と呼び、妻はもちろん家族皆を愛している様子が深く伝わってくる。佐々木を選んだ人からは「頼りがいもあるのに優しそう。奥さんのことを一番に考えてそうだから」(兵庫県/46歳)、「病気の奥さんを献身的に支えている姿、奥さんが大好きな様子を見てそう思った」(福岡県/24歳)と、乳がんと闘う妻に寄り添う姿が印象的だったようだ。

 そして第3位(8%)は、今や正統派俳優としての地位を確立し、映画やドラマ、CMなどで大活躍の堺雅人がランクインした。堺は、長い下積み時代を経て2004年のNHK大河ドラマ『新選組!』で注目を集め、07年公開の映画『クライマーズ・ハイ』の演技も高く評価され、12年放送のドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)も大ヒット、さらに13年放送のドラマ『半沢直樹』(TBS系)は、ビデオリサーチがオンライン調査を開始して以降、関西地区の最終回の平均視聴率が45.5%で歴代1位、関東地区は42.2%で歴代4位の偉業を達成。「倍返しだ!」の決めセリフは、同年の“新語・流行語大賞”にもなった。

 堺の妻は、同じく国民的な人気を誇る女優の菅野美穂。映画『大奥』での共演をきっかけに交際を始め、わずか3か月あまりで結婚している。現在、菅野は第二子を妊娠中で、年内に出産予定だ。堺を選んだ人からは「家事や子育てに協力的な感じがする」(宮城県/47歳)、「ほんわかとしているので家庭の中もほんわかしそう」(大阪府/39歳)、「テレビに出ていたときに、近寄ってきた子どもを自然に抱っこしていて、慣れていそうなところが家庭を感じさせ、家でもこうなんだろうなと好感を抱いた」(京都府/38歳)など、良い夫としての一面をうかがわせるところが評価されていた。

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