坂上忍
坂上忍

 タレントの坂上忍(51)が絶好調だ。『バイキング』は月から金の司会を務め、『直撃!シンソウ坂上』『ダウンタウンなう』などフジテレビ系の番組が週2本、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、『おしゃべりオジサンとヤバイ女』(テレビ東京系)など、他局を含めると週7本以上のレギュラーに出演し、10月の改編ではMCを務める新番組『1番だけが知っている』(TBS系)がスタート。

 そして、フジテレビでも『坂上忍のどうぶつ珍プレー好プレー大賞』が始まることが分かっており、さらにレギュラー出演本数を増やす。また、7月9日放送の『有吉ゼミ』では、坂上が今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』のスペシャルサポーターを務めることが発表された。なぜ、ここまで坂上忍が起用されるのか。

「ひと言でいえば視聴率が取れるMC、というところが評価されているのですが、その視聴率の取り方に大きな特徴がある。ものごとを整理し、多くのコメンテーターを転がして、うまく番組を仕切る普通のMCとはちがって、自らがプレイヤーとなって、視聴者目線で、ガンガン自分の意見を飛ばすところに特徴があるんです。実際、坂上が熱くなって、毒舌トークをヒートアップさせればさせるほど、視聴率が高くなっていくんです」(テレビ誌記者)

『バイキング』では、昨年から今年にかけて大きな話題となった、元横綱・日馬富士による貴ノ岩暴行事件に端を発する日本相撲協会の問題、また、日大アメフト部の悪質タックルの問題などを取り上げる際、坂上は常に、協会批判、日大当局批判の立場で歯にきぬ着せぬ発言を繰り返してきた。

 相撲協会や日大を擁護する姿勢をとるコメンテーターがいたが、そのたび坂上は語気を強め、「俺は野党の立場で発言する」「視聴者が疑問に思っている」と、ときには発言をさえぎってでも自分の意見を吐き続けている。

「坂上はいまだに日大批判の姿勢を崩していません。7月17日の『バイキング』でも約1時間を悪質タックルの話題に費やしていましたし、騒動から2か月がたっても坂上の語調は強いままでした。坂上は“視聴者の立場に立ってこれを言うべき”という嗅覚が非常に優れている。だから多くの視聴者の共感を得ているんだと思います」(前出のテレビ誌記者)

■戸塚ヨットスクール相手に教育論対決

 そうした坂上の資質が如実に現れたのが4月25日に放送された『直撃!シンソウ坂上』での「戸塚ヨットスクール」代表の戸塚宏氏との対決。

 1980年代に、体罰も辞さない教育方針で“駆け込み寺”として注目を集めていた同スクール。だが訓練生の行方不明や死亡が相次いだことで、戸塚氏は1983年に傷害致死の容疑で逮捕された。

 この日、「直撃ゲスト」となった戸塚氏は、事件当時自らをバッシングしたマスコミを「マスゴミ」と批判し、また教育方針に関しても「体罰は教育」「体罰は俺の義務」と姿勢を崩さず。坂上は戸塚氏に対し、体罰を徹底的に否定する立場で戸塚氏に論戦を挑み、一歩もひくことはなかった。

「戸塚氏は、実践経験も豊富で、弁も立つ。普通のキャスターなら、戸塚氏に迫力負けしてしまうところですが、坂上は負けてはいませんでした。ここで勝負すれば勝てるという、ポイントを知っていて、討論をうまく自分のペースに持っていった。テレビ界全体を見渡しても、いま、あれだけの力量をもった人は他にいません」(前同)。

 坂上の自信は「自分の毒舌が視聴者の声を代弁しているはず」という確信に裏づけられており、実際、視聴者はそういう坂上を支持している。

 苦労人としてしぶとく芸能界で生き延び、どん底から這い上がってきた坂上。その天下は、今後も続きそうだ。

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