山田孝之
山田孝之

 7月27日に、金曜ナイトドラマ『dele』がついに放送スタートした。SNS上では「抜群のテンポの良さ」、「リアタイで毎週見たいドラマ」とさっそくファンの心をつかんでいるようだ。まずは初回の放送を振り返ってみよう。

 あらゆる仕事をこなすなんでも屋の真柴祐太郎(菅田将暉/25)は、ある裁判に被告人として出廷していた。祐太郎に興味を持った弁護士の坂上舞(麻生久美子/40)は保釈手続きをとり、祐太郎に仕事を紹介する。祐太郎が連れていかれたのは、舞の弟である圭司(山田孝之/34)の会社、「dele.LIFE」。その会社はクライアントの依頼を受け、死後に「デジタル遺品」を抹消するという、変わった業務を行っていた。その後、祐太郎は、あるクライアントの死亡を確認することになったが、その死に他殺の可能性があることを知る……。

 デジタル遺品整理、というテーマが面白いが、菅田将暉と山田孝之、このコンビというだけでわくわく感が止まらない。なにしろこの2人は、深夜ドラマのスペシャリストでもある。

 山田孝之といえばテレビ東京系の深夜ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズが有名。2011年から放送され、3シーズンが制作されるヒットドラマとなった。ほかにも15年の『山田孝之の東京都北区赤羽』や18年の『山田孝之のカンヌ映画祭』(ともにテレビ東京系)など、とにかく山田の深夜ドラマは話題作が連発なのだ。

 また、『あゝ、荒野』(17年)、『帝一の國』(17年)など映画の話題作に出演し、すっかりカメレオン俳優としての地位を確立した菅田将暉も、実は深夜枠のドラマと相性が抜群だ。14年、大野智(37)が主演する金曜ナイトドラマ『死神くん』(テレビ朝日系)で主要キャストを務めると、翌年『民王』(テレビ朝日系)ではついに民放ドラマで初主演し、菅田将暉の名を全国区のものにした。金曜ナイトドラマは、菅田将暉が最も得意とするフィールドといえるのだ。

 いまや深夜ドラマはプライムタイムのドラマに匹敵するほどの注目度を持っている。とくにテレビ朝日の金曜ナイトドラマは、これまでも仲間由紀恵の主演で映画もヒットした『トリック』(00年)や、カルト的人気を誇った『時効警察』(06年)などサスペンスの傑作を生む枠としても知られている。深夜ドラマに愛された人気者2人が主演ということもあり、『dele』がこれら傑作と肩を並べる雰囲気がプンプンする。今後、巻き起こるだろう『dele』ブームに乗り遅れるな!(半澤則吉)

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