羽生結弦選手
羽生結弦選手

 7月24日、宮城県の気仙沼向洋高校の新校舎完成を受け、仮設校舎の閉校舎式が行われた。この閉校舎式に、フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)がビデオメッセージを送り、生徒だけでなく、多くのファンを感動させた。

 2011年3月、東日本大震災で発生した津波は、気仙沼向洋高校を襲った。このとき学校にいた生徒と教職員は奇跡的に全員無事だったが、同校の校舎は津波によって壊滅的な被害を受けた。

 そのため同年11月、グラウンドにプレハブの仮設校舎が建設され、生徒たちはそこで授業を受けていた。しかし、ついに新校舎が完成したことにより、仮設校舎は役目を終え、8月24日から鉄筋コンクリート造りの新校舎での授業がスタートする。

 それを受けて、7月24日に行われた仮設校舎の閉校舎式には、全校生徒354人が出席。同校の佐藤浩校長らが仮設校舎への感謝の言葉を述べ、さらにサプライズで、羽生選手から届いたビデオメッセージが公開された。

 このビデオの中で、羽生選手は「仮設生活は大変だったと思う。支えてくれた方々への感謝を忘れずに頑張って!」と、同校の生徒たちに力強いエールを送った。

 そんな羽生結弦選手の粋な計らいは、ファンも感動させたようだ。ネットでは「生徒たちには最高の励みになるんだろうな!」「いつも被災地に心を配っている羽生くんを尊敬する」「羽生選手は、いつも伝えるべき相手に向けて、適切な手段でメッセージを伝えているよね」「被災地に伝えたいときには、直接足を運んだり、ビデオメッセージを送ったり、本当にすごい!」「羽生結弦が被災地に寄り添っているのが、本当にぶれないから感心する」「羽生選手のように、メッセージを発信してくれる存在は本当に大切」「ゆづゆづのメッセージは高校生たちの大きな力となったでしょう」など、被災地に向けた羽生選手の活動を称賛するコメントが多数上がっていた。

「SNSでは、羽生結弦選手のビデオメッセージを見た生徒と思われる反応も上がっていました。“今日の閉校舎式で羽生結弦くんがビデオメッセージくれて、スクリーンにそれ出た瞬間すっごい嬉しくて泣きそうなった”“校長が忙しい人からビデオメッセージもらったらしく、市長とか宮城県知事とかだと思ったら、まさかの羽生結弦で予想のはるか上行った”など、生徒たちも羽生選手からのサプライズプレゼントを喜んでいたようですね」(情報誌ライター)――いつまでも被災地のことを思う、羽生選手の活動は素晴らしい!

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