８月１６日、テレビ東京の『午後のロードショー』の枠で、映画『免許がない！』が放送される。同作は、主演の舘ひろしが、自動車の運転免許を持っていない映画スター役を演じ、『の・ようなもの』や『（ハル）』のメガホンをとった映画監督の故・森田芳光が脚本を担当したコメディだ。
９４年製作の傑作映画が久しぶりに地上波に登場するとあって、ネットでは「久々に見てみたい」「昔一度見たっきりだ、楽しみ！」と注目を集めたが、免許とスターの関係は深い。実は映画同様、自動車の運転免許を持っていないという芸能人は少なくない。
嵐の大野智は、２０１８年４月放送の『嵐にしやがれ』（日本テレビ系）の中で、二級小型船舶免許の取得に挑戦。そして、念願の船舶免許試験に合格した大野だったが、実は自動車の運転免許は持っていない。
２０代前半の頃から、嵐の他のメンバーからも自動車免許を取るように言われていた大野。一時は大野自身も免許取得を前向きに考えていた時期もあったが、いまだに免許は取得していない。免許を取ろうとしない理由について、大野は「取ったところであんまり必要ないかなって」と、あまり不便さを感じていない様子。
さらに「（運転免許を）取ることはできても、多分運転しないと思います。絶対に危ない！」と番組では自動車の運転の難しさや、危険性を声を大にして訴えている。船舶の操作のほうがはるかに難しいと思うのだが、それも大野らしさか……。
歌手の和田アキ子も『アッコにおまかせ！』（ＴＢＳ系）の中で、自動車免許を持っていないことを明かしている。その理由について、和田は「私はお酒を必ず飲むから。飲んでいても、つい車を運転する気がして怖いから、免許は取らない」とキッパリ。世の中の酒好きが、和田と同じような考えを持てば、飲酒運転はなくなるに違いない。
“欽ちゃん”こと萩本欽一は、２００９年に国土交通省が展開する「自動車点検整備推進運動」のＰＲ隊長に就任。そのＰＲイベントの席で、萩本は「国土交通省は私のドライブを確認しないで隊長にしてしまった」「私は運転のほうは……免許さえありません！」と、免許を持っていないことを告白した。さらに点検整備をＰＲするはずの萩本は、「正直、点検がどういうものかも分かっていない」「私への車の運転の話は避けたほうが良いですよ」などと語り、集まった取材陣を盛り上げた。
志村けんは、キャデラックやベンツ、ロールスロイスなどの高級車を多数所有していることで知られているが、当の本人は運転免許を持っておらず、運転はすべてお抱えの専属運転手が行っているという。ちなみに志村は若い頃、ザ・ドリフターズの加藤茶の付き人をしていたが、志村が運転免許を持っていなかったため、送迎時もつねに加藤が運転し、志村は助手席に座っていたというから驚きだ。
他にも爆笑問題の太田光と田中裕二、徳光和夫、みうらじゅんらも、運転免許を持っていないようだ。免許を取らない理由はさまざまだが、交通網が発達した東京都内の中心で生活している芸能人の場合、自分で自動車の運転ができなくても、それほど困らないのかもしれない。
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