■第1位、2位は、同じ人物が脚本を手がけた作品がランクイン!

 第3位(11.0%)は、2008年放送の『篤姫』だった。原作は宮尾登美子の『天璋院篤姫』で、主演は宮崎あおいが務めた。宮崎は、大河ドラマ史上最年少で主演を務め、ブレイク前の堺雅人も起用されていた。全50回の平均視聴率は24.5%で、篤姫の地元である鹿児島地区では、第36回には41.9%を記録したという。「宮崎あおいさんの演技がうまい」(28歳/女性)、「最初から最後までじっくりと見られた作品で役者も皆、演技がうまくて感情移入できるほど面白かったから」(37歳/男性)など演者に対する声が多くを占め、「ストーリーが渋い」(26歳/男性)「篤姫について詳しいことを初めて知った、出演者がよかった」(46歳/女性)と、作品自体を評価している人もいた。

 そして第2位(11.5%)は、当時まだSMAPメンバーだった香取慎吾が主演を務めた、04年の『新選組!』がランクイン。人気作家の三谷幸喜による原作脚本で、史実と異なる大胆な創作を盛り込み、幕末青春グラフィティに作り上げられていた。それまで年配俳優の主要キャスティングが多かった大河に、山本耕史藤原竜也オダギリジョーなど、若手を多く起用し、「語りが一切ない」ということでも注目された。

「三谷幸喜が書いた脚本がすべて。1話1話がすべて面白かった」(34歳/男性)、「自分の好きな歴史上の人物がコミカルに描かれているところ」(39歳/女性)といった脚本への好意的な声の他、「話も面白かったし、キャストが本当によかった」(25歳/女性)、「たくさんイケメンの男の人が出ていて迫力もあって面白かった」(42歳/女性)など、主演だけではなく、オールキャストに対する評価が相次いだ。

 そして第1位(12.5%)は、16年放送の堺雅人主演『真田丸』だった。こちらも原作脚本は、三谷幸喜。全50話の平均視聴率は関東地区16.6%、関西地区15.9%で、12年以降の過去5年では最高(関東地区)だった。真田信繫(幸村)が主人公の大河ドラマは初。父の昌幸を演じた草刈正雄は、円熟味のあるイケメンぶりで再ブレイク、兄である信之役の大泉洋の巧みな表現も好評だった。今では人気女優の仲間入りを果たした吉田羊も出演していた。

「堺雅人のキャラクターが面白い。地元が舞台となったドラマなので見てしまう」(46歳/男性)、「ふだん大河ドラマは見ていないが1話見たら堺雅人の演技に引き込まれ、続きが見たくなった」(47歳/女性)と、堺の演技力、魅力に対する声が相次ぐ一方で、「主人公もさることながら、草刈正雄さんの演技も魅力的だった」(25歳/男性)、「好みの出演者が多かった」(43歳/男性)といった評価も。「三谷幸喜さんの脚本がよかったことと、真田の人たちが嘘をつかないと言いながら、策略や陰謀を張り巡らせまくる緊張感がとても好きでした」(34歳/男性)と、三谷の力量を理由に挙げた人も多かった。

 第1位と第2位ともに、三谷作品がランクインという驚くべき結果に。脚本はもちろん、そこにぴったりと合った役者をキャスティングしてくるところも大河の見所の一つだ。今後も目が離せない。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/

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