羽生結弦選手
羽生結弦選手

 今年7月、史上最年少の23歳にして国民栄誉賞を受賞したフィギュアスケートの羽生結弦選手。五輪2連覇を果たした若きアスリートの羽生選手だが、彼はファンやマスコミに対して、“神対応”を見せることでも知られている。

 2015年、スペインのバルセロナで開催されたISUグランプリファイナルに出場した羽生選手は、ショートプログラム、フリースケーティングの両方で圧巻の滑りを披露。歴代最高スコアで金メダルを獲得した。

 そして帰国後、羽田空港でさっそく会見が行われることになったが、会見場が狭く、羽生選手は立ったまま対応することに。そこで羽生選手は、会見が行われる前に、記者たちが差し出したICレコーダーを受け取り、自分の横に置かれたテーブルに几帳面に並べていったのだった。

 この様子を『news every.』(日本テレビ系)は中継。日テレのアナウンサーは「この21歳は、どこまで気が遣えるのでしょうか」「こんなことがあっていいんでしょうか」と驚いていた。

 平昌五輪の最中にも、羽生羽生のマスコミへの対応は話題に。ショートプログラム前の公式練習後、インタビューエリアでは宇野昌磨選手がテレビ取材を受けていた。このとき、宇野選手の隣にいた羽生選手は、地面にひざと手をついて、カメラに映りこまないように四つん這いになって移動。宇野選手の脇を静かにすり抜けていく姿を、各種メディアがこれまた「神対応」だと取り上げた。

 マスコミ相手だけではない。羽生選手は、ファンに対してももちろん優しい対応を見せている。平昌五輪でオリンピック2連覇を成し遂げた羽生選手は、4月22日に地元仙台市で行われた祝賀パレードに参加。沿道には、羽生選手の勇姿をひと目見ようと、10万人を超えるファンがつめかけていた。

 声援を送るファンに対し、羽生選手は笑顔で手を振っていたが、それだけではなくフリー演技の“SEIMEI”の決めポーズまで披露。サービス精神いっぱいのパフォーマンスを見せたが、その理由について羽生選手は後日、記者に対し、「遠くで見ている方や、通り沿いや交差点の奥の奥まで皆さんが待っててくれて」「そういう方々に届けばいいなという気持ちでやらせていただきました」と理由を説明した。

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