関越自動車道の40キロは刺激的!? 高速道路「夏の渋滞MAP」総力分析!の画像
関越自動車道の40キロは刺激的!? 高速道路「夏の渋滞MAP」総力分析!の画像

 車、車、車……。ウンザリするほどの車列を避けるための情報を収集!疲労改善術と合わせてお送りする!

 行楽に帰省にと、出かける人が多くなる夏休み。気になるのは、高速道路の渋滞だ。車列地獄にハマれば予定が台なしになるばかりか、疲労とストレスも蓄積していく。なんとか避けたいと思うのは当然だろう。そこで、各所から出ている渋滞予想をまとめて本誌が総力分析したところ、衝撃の事実が発覚した(対象期間は8月6日~17日)。なんと、今年の夏の渋滞は史上最悪と言えるほど、長く、多く、ツライのだ。期間中の10キロ以上の渋滞は、本誌が予測できただけでも612回。最長45キロの渋滞は、期間中に4回、40キロ以上の渋滞は8回も出現しそうだ。高速道路事情に詳しい、交通ジャーナリストの村松虎太郎氏が言う。「今年は、お盆休みの13~15日と土・日の11、12日が連続するため、渋滞の山場が1回のみの集中型。山がいつもより高く、裾野が広いのが特徴です」

 5ページ目のグラフが、上りと下りとに分けて、渋滞発生回数を見やすくしたもの。期間中に10キロ以上の渋滞が200回以上も発生する下り線は、11日(土)にいきなり最高潮に達し、13日(月)まで3日間にわたるピークを形成する。最悪、渋滞を抜けても、すぐに次の渋滞にぶつかる“玉突き渋滞”の可能性も高く、油断禁物だ。「渋滞を避けられない場合に注意してほしいのは、距離だけを見てはいけないということです。東京から各地方に放射状に延びる路線のうち、中央道だけは片側が基本的に2車線なんです。片側が3車線の東北道や東名よりも車の進み具合は遅く、ストレスは非常に強いといえます」(前同) 東名・下りの場合、御殿場(静岡県)まで抜ければ、あとは新東名が開通し、複線化しているため、大規模な渋滞はほとんど予想されていないことも考慮したい。

 一方、上り線は、8月10日(金)から混雑が顕著となり、14日(火)を最高潮とした13日~15日がピークとなる。一般的な連休最終日となる15日(水)には10キロ以上の渋滞が45回、20キロ以上が16回も予測されており、この日に渋滞を避けるのは至難の業だ。東北道で20キロ以上の渋滞は4回発生するとされ、やはり、“玉突き渋滞”には注意したい。これに続くのは名神の3回。関越道は20キロ以上の渋滞予測は2回に留まっているが、最長40キロと刺激的だ。

 本誌の2つの表は上りと下りだけのものだが、気をつけたいのは外環道や圏央道、北関東道や東海環状道といった“上下の区別がない路線”だ。比較的新しい路線ということで知名度は低いものの、開通以来、交通量が増加していて、今夏も多くの渋滞が想定されている。「これらの路線にはSAやPAの設置数が主要高速より少ないことが課題となっており、ガソリンの残量やトイレには気をつけてほしいですね」(同)

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