「富士山麓の怪談」オウム真理教・麻原彰晃がサティアンを建設した理由とはの画像
「富士山麓の怪談」オウム真理教・麻原彰晃がサティアンを建設した理由とはの画像

 富士山麓に広がる青木ヶ原樹海。毎年、多くの自殺者や変死体が発見され、それにまつわる心霊現象も続発している、日本最凶の魔所として知られる。だが、富士山麓ということでは、もうひとつ、身の毛もよだつ伝説を残す心霊スポットがある。静岡県富士宮市の北西部に位置する“人穴”が、それだ。

「人穴を祀る神社の鳥居を車でくぐると、不可解な事故に遭う」「深夜に人穴周辺で白いモヤのような人影を目撃した」などなど、インターネット上で、ここにまつわる不気味な噂が数多く飛び交っている。さらに、古くからこの場所は、侵してはならない禁断の地という伝承もあったようなのだ。

 そこで我々取材班は、伝説や心霊現象の噂の真相を確かめるため、現地を取材。そこで意外な事実が判明した。そもそも、この人穴は古くから山岳信仰、特に富士講(富士山をご神体と崇める民間宗教)の修行場とされてきた。いわば、宗教的な聖地だったのだ。

 しかも、あのオウム真理教が、富士宮に総本部道場を構え、上九一色村にサティアンを建設した理由のひとつが、この聖地を手に入れるためだったという。「当時、ここを手に入れようと大金を積んだり、麻原自身が直接交渉に来たり、かなり執拗に申し込んで来たらしいよ……」(地元関係者)

 地元住民に拒絶され、入手を断念した後も、時折、深夜に人穴周辺を徘徊する白装束のオウム関係者らしい人影が目撃されたという。また、人穴が心霊スポットとして騒がれ始めた、80年代終わりから90年代初めは、まさにオウム真理教がこのエリアに進出し始めた時期だ。そう考えると、心霊現象の噂自体が、この場所から人を遠ざけ、地価を下げるための一種の謀略だったのかもしれない。

 “なんだ、作られた心霊話だったのか……”と、ある意味、ホッとしながら、噂の洞穴霊場・人穴へ実際に入ったのだが、中に入った途端、大量の白いモヤが湧き起こり、我々を包み込んだ。さらに、行き止まりのはずの洞穴奥から風が吹きつけるなど、怪現象が続発。偶然と思いたいが、いったい、あれはなんだったのだろうか……。

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