綾瀬はるか
綾瀬はるか

 綾瀬はるかが、“義母”役にチャレンジしている連続ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)の視聴率が好調だ。綾瀬演じる金属会社の営業部長を務める超有能なキャリアウーマンの主人公・亜希子が、妻を亡くし小学生の娘をひとりで育てる良一(竹野内豊)と結婚し、良一の娘であるみゆき(上白石萌歌)に母親として認めてもらえるよう奮闘するというストーリーで、綾瀬のハートフルな演技が視聴者にウケているようだ。

 現在33歳の綾瀬がデビューしたのは10代の頃で、ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系/2004年)での白血病を患うヒロインの女子高生、ドラマ『ホタルノヒカリ』シリーズ(日本テレビ系/2007年、2010年)での干物女など多彩な役を演じてきたが、母親役を演じるのは今回が初めてだ。

 そこで今回は、近年「母親役」を演じるようになった美女を紹介したい。

 まずは、ドラマ『母になる』(日本テレビ系/2017年)で、3歳で誘拐され中学生となった息子と再会し、関係を再構築すべく奮闘する母親を演じた沢尻エリカ。「あの沢尻が中学生の子どもの母親に!?」と驚いた人も多かったのではないか。しかし、沢尻の母親役があまりにもしっくりきているものだから、ただただ感心させられた。

 沢尻が頭角を現したのは、19歳で主演したドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系/2005年)だろう。沢尻は難病に侵されながらも健気に生きる少女を熱演し、視聴者の涙を誘った。が、それからわずか2年後の2007年の「別に……」騒動でバッシングを買い、一時は芸能界を「干された」状態に。

 しかし女優・沢尻エリカの実力は紛れもない本物だった。結婚、離婚などの騒動もあったものの、映画『ヘルタースケルター』(2012年公開)やドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ系/2014年)などが評価され復活を遂げた。実は、「別に……」騒動より少し前に出演した映画『手紙』(2006年公開)でもラスト近くで母親となるヒロインを演じてはいたのだが、本格的に「母親役」を演じたのは、2017年の『母になる』が初めてといえる。

  1. 1
  2. 2