今年5月、TOKIOの山口達也は強制わいせつで書類送検され、ジャニーズ事務所を退所し、グループを脱退。TOKIOの看板番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は現在でも山口を外した4人体制で継続しているが、山口不在の影響は番組にとっても小さくない。
山口の脱退後、同番組では過去の映像も含めて、山口の姿はおろか、名前すら出していないが、ときおり番組のナレーションが山口を連想させるような発言をしていることが話題になっている。
6月17日放送の同番組は、城島茂と長瀬智也の二人が「DASH島」でフトモズクを採取する内容だった。その中で城島がおなじみのダジャレを披露したが、長瀬がこれをスルー。これまで『鉄腕ダッシュ』では山口がツッコミ役を担当することが多かったためか、この場面では「ツッコミ不在」というテロップが入り、番組ナレーションは「これからは、こんなのも拾っていかねば……」と、山口がいないことを愚痴るような発言をしていた。
続いて翌週の6月24日の放送でも、山口を連想させる発言があった。この日の番組は「DASH島」を開拓する内容で、TOKIOの4人全員が参加。暴風雨で壊れた反射炉の修復作業を行ったが、大工作業が得意で“棟梁”と呼ばれていた山口がいないこともあって、作業は難航した。
さらに、重さ250キロの屋根を持ち上げる際には、松岡昌宏が「きっつい、腰!」「オレと長瀬なんて“ライガとフウガ”だよ。『北斗の拳』に出てくる」と、巨大な石を支え続け、最後は非業の死を遂げた漫画のキャラクターにたとえて過酷さをうったえた。すると番組ナレーションは「これ以上、メンバーが減っては困る!」とコメント。明らかに山口の脱退を匂わせるナレーションだとしてネット上で話題になった。
8月5日の放送では、城島が海にボードを浮かべて水上でヨガを行う「サップヨガ」に挑戦。「これ効くわ~」と効果を感じていた城島だったが、そのときボードと岩を結んでいたロープがほどるアクシデントが発生。城島を乗せたボードはどんどん沖に流されてしまった。このとき番組のナレーションは、「このままでは はるか沖へ」「リーダーがグループ離脱となってしまう!」と、これまた山口のグループ離脱を連想させる自虐ネタをブッこんでいた。
山口達也が『鉄腕ダッシュ』で、リーダーの城島以上に主力メンバーとして活躍してきたのは間違いない。その抜けた穴が想像以上に大きかったことを番組スタッフも実感しているからこそ、このような発言が出てしまうのかもしれない。
一部メディアで、現在の山口について実家近くの病院で療養中だと報じられている。テレビの中で番組ナレーターが山口の不在を嘆くネタを本人が見ているかどうか、気になるばかりだ。