■『オフィス北野』独立騒動からの遺恨

 さらに調べると、すでに両者の“遺恨”は独立騒動のときからあったようだ。「たけしが『オフィス北野』を独立した理由は、同社の森昌行社長とのイザコザでした。たけし側の言い分としては、“森社長が同社の筆頭株主になっていた”ことと、“役員報酬がビートたけしにとって容認できない高額だった”ことです」(大手芸能プロ関係者)

 対して、森社長も反論。その際、週刊新潮で独占インタビューに答えている。「つまり、たけしは、週刊新潮は“反たけし”の雑誌だと認識してしまったようなんです。それだけに今回の“愛人スクープ”に関しても、怒りをたぎらせていると聞きます、“松井と会うことをタレこんだ奴は誰だ!”と犯人捜しにも動いているとか」(前同)

 なぜ、たけしがこの老舗出版社に対し、激怒しているかというと、さらに根が深い理由がある。これまで、たけしは週刊新潮の発行元である新潮社から『アナログ』や『バカ論』といった書籍を出している。「当然、たけしさんとしてみれば、ベストセラーを出して、同社の売り上げにも相当貢献してると思っていたんです。しかし、それが今回、愛人女性を激写されたことで、後ろ足で砂をかけられたと思ったんでしょう」(前出の文芸誌編集者)

 ちなみに新潮社では、10万部を超えた書籍に関しては、革張りカバーの記念本を作製し、著者に贈呈する慣習がある。たけしの元にもすでに記念本は送られているのだが、「怒りが収まらないたけしさんは、例の記念本を“オークションに出す!”と、自身が責任編集を務める『お笑いKGB』6月号で発表。老舗出版社からもらった記念品など売ってしまえとの意思表示をしました」(前出の民放局関係者)

 となると、今もイケイケの殿は32年前と同様、今度は新潮社に“襲撃”も!?「いや、さすがにそれはないと思います! たけしさんもそこまでバカはやらない。襲撃の代わりに、週刊新潮とライバル関係にある『週刊文春』で書きおろし小説を掲載するなど、大人の対応で同社をギャフンと言わせようとしています。週刊文春の文藝春秋社といえば芥川賞。今コツコツと新作小説を書いていて、来年の芥川賞を本気で狙っていると言いますよ」(前同)

 たけしが来年、芥川賞を受賞して、新潮社に勝利するのか、それとも同社に新たなスクープを報じられるのか、大いに見ものと言えそうだ。

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