さくらももこや星野仙一が去る中で…ホームラン王・大島康徳、がんでも「フルスイング人生」

 漫画家のさくらももこさんが、乳がんにより53歳の若さで亡くなったニュースは、世間に大きな衝撃を与えた。今年は野球界でも、星野仙一氏や衣笠祥雄氏ががんで、この世を去った。厚生労働省によれば、生涯のうちに男性の2人に1人、女性の3人に1人は、がんに罹るとされている。「もはや、がんは日本人の誰もがなる可能性がある。むしろ、がんになったとき、“その後の人生を、どう生きるか”を考えることが必要な時代とも言えるでしょうね」(医療専門誌記者)

 がんによる訃報が相次ぐが、一方で、罹患後も元気で長生きしている元大物スポーツ選手がいる。中日ドラゴンズの中心選手として活躍し、本塁打王を獲得、日本ハムの監督も務めた大島康徳氏(67)だ。16年にがんと診断され、余命1年と宣告された。それから現在に至るまで約2年。がんとともに生きてきた大島氏が、がんになっても、楽しく、そして、より良い日々を生きる秘訣を語ってくれた。

「がんになったのを、くよくよしたってしょうがない。もちろん気にはなりますよ。でもね、本人が気にし過ぎると周りが心配しちゃう。すると、だんだん日々の生活を病気に支配されてしまいますから。そうならないため、仕事も日常もできるだけ、がんになる前と変わらないように心掛けるのが大切だと思います」

 日々の食事や嗜好品なども、好きな物を好きなだけとることにしているという。「食生活も変わらないですね。肉も魚も好きなだけ。体に良いって言われても、食べたくないものは食べません。変わったのは、乳製品を多くとるようにしたくらい。お気に入りはR-1ヨーグルト。これは毎日、おいしくいただいています。タバコも毎日20本くらい吸っていますよ。これだけは、やめられない(笑)。お酒は、飲みたいと思うことが少なくなったから、あまり飲んでいないな。この間、結婚記念日に奥さんと少し飲んだくらいだよ」

 大島氏のこの生き方は、病と闘うことではなく、“共存”することを選んだ結果だという。「がんが悪さをしなければ体の中にいたっていい。人それぞれ治療方針はあるとは思いますが、僕は根治にこだわって何度も手術したり強い薬を飲んだりするより、がんとともに楽しく生きることを選んだんです。大切なのは“どれだけ生きるか”より“どう生きたか”だと思いますね」

 大島氏は、その生き方や家族との関わり方を著書『がんでも人生フルスイング「中高年ガン」と共に生きる“患者と家族”の教科書』(双葉社)に綴っている。大島氏は、こう続ける。「私は、がん患者やその家族だけでなく、すべての人に、くよくよせず前向きに生きることの大切さを伝えていきたいと思ってます」

 さらに、自身のブログに〈大変な驚きと喪失感で一瞬“時が止まった”ような感覚になりました〉〈さくらももこさんありがとうございました〉と、追悼コメントを載せた大島氏。がんと向き合い、共生するというスタンス。患者や家族のための、これからのお手本にもなりそうだ。

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