羽生結弦選手
羽生結弦選手

 8月30日(日本時間の31日)、カナダのトロントで行われた記者会見の席で、フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が今季の新プログラムを発表。羽生選手が尊敬する偉大なスケーターの代表曲を滑ることが分かり、ファンの期待が高まっている。

 今回、羽生選手が選んだショートプログラムの曲は、過去に元全米王者のジョニー・ウィアー氏(34)が演じた『秋によせて』。そしてフリープログラムの曲には、元世界王者のエフゲニー・プルシェンコ氏(35)が使用していた『ニジンスキーに捧ぐ』をアレンジした曲を用いることを明かした。

 羽生選手は、この『ニジンスキーに捧ぐ』をアレンジした曲を『Origin』と命名。その由来について、「“起源”とか、“始まる”という意味を持たせたかった」「自分のスケート人生の始まり、根源的なものを感じながら滑りたい」と説明。

 そして偉大なスケーターであるプルシェンコ氏の代表曲を滑りたいという想いについて、「恐縮するところがあった」と語った羽生選手は、4月に開催されたアイスショー「Continues ~with Wings~」のときに、プルシェンコ氏に直接報告。曲を使用する許可をもらうと同時に、プルシェンコ氏から「頑張ってね」と激励されたという。

 羽生選手は「彼の素晴らしいプログラムは消えないし、僕にとっても大切なプログラム」「それとは別に自分の中で完成させることができたら」と、プルシェンコ氏に最大の敬意を払いつつ、自身の新プログラムへの展望を語った。

 そんな新プログラムにかける羽生選手の強い想いは、多くのファンを感激させたようだ。ネットでは「プルシェンコを想う、ゆづゆづに号泣してしまった」「プル様へのリスペクトをこんなかたちで聞けるなんて……」「スケートを心から楽しみたい気持ちが伝わってくる」「尊敬する人の曲を使って踊るって、すごいプレッシャーだと思う」「プル様と羽生くんの友情が伝わってくる!」「これは、恐ろしく神がかったプログラムになりそうだな」など、新プログラムに期待するコメントが続出した。

「羽生結弦選手が、プルシェンコ氏を尊敬しているのは有名な話ですが、プルシェンコ氏も羽生選手の才能を絶賛しています。2017年12月、プルシェンコ氏は、自身のインスタグラムに羽生選手とのツーショット画像を投稿。このときプルシェンコ氏は“最も才能のある、世界最高のスケーター”と評し、世界中のファンから賛同を得ていました」(スポーツライター)――偉大な“皇帝”の曲で、羽生選手はどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

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