有働由美子アナウンサー
有働由美子アナウンサー

 日本テレビが揺れている。

 10月1日から放送される肝いりの報道番組『news zero』(日本テレビ系)が大スキャンダルに見舞われているのだ。同番組は、現在放送中の『NEWS ZERO』をリニューアルしたもので、元NHKアナで今年4月にフリーになった有働由美子(49)をメインキャスターに据えるなど、同局の大きな期待を背負った番組だが、実は放送前から大きくつまづいていたのだ。

 その衝撃の内容を明かすのは、同局関係者。

「一部で報道されていたように、『zero』のサブキャスターを日テレの政治記者で官邸キャップだったX氏が務めることが内定していました。9月4日の番組お披露目会見にも当然、出席するはずでしたが、彼自身が社内で起こした“セクハラ疑惑”が発覚したとされ、降板することとなったんです」

 X氏は、『ZERO』や『ミヤネ屋』など日テレ系列の報道番組で政治問題について解説するヤリ手記者。2015年には『安倍さんとホンネで話した700時間 ―安倍晋三のことがわからなすぎて―』を出版するなど、安倍政権と非常に近い関係だ。

「一方で、“安倍政権の犬”と揶揄されることもしばしば。とはいえ、それだけ政権に食い込んでいるわけですから、将来有望だったことは疑いありません」(前同)

 しかし、である。前のめりだったのは取材だけではなかったようで、「女性たちへの“セクハラ”については、以前から噂になっていました」(同)と言うのだ。

 別の日テレ関係者は、次のように証言する。

「降板の裏で、Xさんに若手女性社員への“セクハラ疑惑”が持ち上がっているというんです。しかも、彼の今の奥さんは日テレのアナウンサー。前の奥さんも、日テレの記者。そのため。“身近な女性にすぐに手を出す”と揶揄されるほどです」

 それでも長らく問題が表面化しなかったのは、有能な政治記者として政界の隠ぺい術を参考にしたからなのか。

「現在、社内には『日テレホイッスル制度』といって、社内の問題を通報できるシステムがあります。今回、被害を噂される20代女性社員がこの制度を利用し、今回の問題が発覚したそうです。Xさんは完全否定しているようですが、一部では、泥酔した女性局員は“肉体関係を迫られた”とも主張しているともいわれ、今後の対応次第では女性視聴者離れを招き、番組存続すら危ぶまれるという話も出ています」

 この関係者によれば、「去る9月、突如、Xさんは報道とはまったく関係のない、経営戦略を扱う部署に異動になりました。肩書きこそ管理職ですが、事実上の“左遷”」だと囁かれているという。

 これらの事実に関して、日本テレビ広報部に問い合わせたところ、「ご指摘のような事実は確認できませんでした」と書面で返答があった。

 新たにスタートする『zero』の有働キャスターにしてみれば、NHKを辞めて最初の大きな仕事がいきなり暗雲に包まれた形だ。前出の日テレ関係者はこう口を開く。

「有働さんは、Xさんとの“セクハラ疑惑”を当然知っており、大激怒しているそうです。最悪、Xさんの“セクハラ騒動”の広がりいかんでは、キャスター辞退もありえますよ」

 有働キャスターは、冒頭の会見でこう述べていた。

「“zero班”と心中のつもりでやりたい」

 本当に心中することにならなければいいが……。

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