黒木華
黒木華

 鈴木亮平(35)が主演する大河ドラマ西郷どん』の視聴率が大幅に回復した。9月2日の放送回が13.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、ここ数か月の中ではトップクラスの数字となったのだ。この日の放送内容を振り返り、視聴率が上がった理由を考えてみたい。

 薩長同盟が結ばれた直後、寺田屋で襲撃され負傷した坂本龍馬小栗旬/35)は、お龍(水川あさみ/35)と一緒に薩摩にある西郷吉之助(鈴木亮平)の家へ向かう。龍馬とお龍カップルの様子を見た糸(黒木華/28)は、お龍の龍馬へのまっすぐな愛情を羨ましく感じる。その夜、吉之助は薩摩がイギリスに近づいていることを、龍馬に告げた。一方で幕府は長州征伐の準備を進め、ほどなくして吉之助のもとにも長州へ進軍したとの知らせが届く。その後、薩摩はイギリス人外交官のパークス(セイン・カミュ/47)を盛大にもてなしたのだが……という展開だった。

 明治維新の英傑たちが続々と登場する『西郷どん』だが、今回は女性に焦点が当たっていた。龍馬の妻、お龍はこの日が初登場。ネット上でも「小栗旬と水川あさみのかけあいと空気感がすごく夫婦感が出ていて、2人のシーンは全部好きだわ!」と、2人の演技が絶賛されていた。

 とはいえ、なんといってもこの回の主役は糸。前妻の愛加那(二階堂ふみ/23)に嫉妬しながらも、全力で吉之助への愛を伝えるシーンが感動的だった。純朴でけなげな女性をやらせたら、もはや黒木華の右に出るものはいないのでは? そして最後はめでたく糸どんのご懐妊となり、視聴者の感動を誘った。

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