イニエスタ、トーレスを日本に呼んだ『キャプテン翼』の奇跡の画像
イニエスタ、トーレスを日本に呼んだ『キャプテン翼』の奇跡の画像

 サッカーをテーマにした漫画作品で、最もよく知られているのは、高橋陽一の『キャプテン翼』シリーズだろう。1981年から1988年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた『キャプテン翼』は、アニメも爆発的な人気を誇り、Jリーグ発足後の1994年には『キャプテン翼 ワールドユース編』の連載が始まるなど、数年ごとに新シリーズが制作されており、2013年からは月2回刊行の「グランドジャンプ」(集英社)にて『キャプテン翼 ライジングサン』が連載中である。最初の連載開始からはかれこれ40年近くの年月がたち、現在は親子や3世代で『キャプテン翼』シリーズを楽しんでいる人もいるという。

 そんな『キャプテン翼』シリーズは、国外でも翻訳本が発売されており、日本だけでなく海外のサッカー選手たちの中にも『キャプテン翼』シリーズのファンは珍しくない。

 アトレティコ・マドリードやリバプールFCなどでプレイし、元スペイン代表選手で2018年に日本のサガン鳥栖に移籍したフェルナンド・トーレスは、「サッカーを始めたきっかけは、『キャプテン翼』だった」と公言している。当時、スペインでは『Oliver y Benji(オリベルとベンジ)』というタイトルでアニメが放送されていたため、トーレスは「オリベル(翼のスペイン名)になりたかったんだ。僕と日本の接点はそれが最初さ」と語っている。サガン鳥栖に移籍を決めた理由も、『キャプテン翼』の生まれた国だからかもしれない。

 ちなみに、ベンジは原作でいう若林源三。翼くんと若林くんがタイトルなんて!

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