■2位、1位はどちらも寿司ネタで人気の魚
第2位(18%)は「サケ」だ。ミドル層以上は塩鮭、若者には寿司ネタのサーモンが人気。ちなみに身は赤いが、白身魚に分類される。餌として摂取した甲殻類の外殻に含まれる成分が身色に影響するそうだ。
近年は刺身、寿司で生食するのも一般的になったが、これは1980年代後半に衛生管理が行き届き、無菌状態の生けすで完全養殖したノルウェー産が日本に入ってきて普及した。本来はアニサキスなどの寄生虫が多く、冷凍処理していないものを生食すると感染の恐れが高い。そういったこともあり、伝統のある寿司店ではサケをネタとして扱わないケースもあるようだ。栄養面ではたんぱく質やビタミンが豊富、美肌効果の高いアスタキサンチンも豊富に含まれる。
そして第1位(21%)は、寿司ネタの王様、世界的に見ても日本人に圧倒的人気の「マグロ」。クロマグロやメバチ、ビンナガ、インドマグロ、キハダなど魚種も多く、世界中で食用として重宝されているが、日本人は縄文時代から食べていたようで、江戸時代中期からは醤油が普及したことから、マグロの身を醤油漬けにする「ヅケ」が寿司ネタとして使われるようになった。
当時は赤身が好まれ、トロは脂質が多くて腐りやすいため避けられていたが、冷凍保存技術の進歩と味覚嗜好の濃厚化にともない、今では人気が高い部位だ。たんぱく質や不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価も高い。
基本的には、外食だけではなく家庭でもよく食べられる魚がランクインするという結果になった。次点としては居酒屋でおなじみの「ホッケ」、たたきとして食べられることが多い「カツオ」、大衆魚として知られる「イワシ」「アジ」も挙がっていた。ヘルシーでおいしい魚、今夜の食卓にいかがだろうか。
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
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