大江戸温泉
大江戸温泉

 世は空前のスーパー銭湯ブーム。手軽に温泉気分が楽しめるとあって、カップルはもちろん、家族連れ、友達同士で連日、賑わっている。その“スーパー銭湯界の最高峰”といわれるのが、東京・お台場にある「大江戸温泉」だ。前後編の2回にわたり、大江戸温泉を楽しむ裏ワザを“大江戸温泉芸人”トリオが伝授――!!

「僕ら3人は、芸人のギャラだけじゃ食べていけないので東京お台場にある大江戸温泉でバイトしています。いわば“大江戸温泉芸人”なんです(笑)。僕らだけじゃありません。ヲタルさん、桐野安生さん、TAIGAさん、そして何より48歳独身のレジェンド芸人・銀座ポップさんも大江戸温泉芸人なんです(笑)。大江戸温泉は最高ですね。遊園地でたとえるなら、ディズニーランド級ですよ」

 と鼻息荒いのは、かんちゃま(ラフィーネプロモーション所属)だ。事務所の後輩のプリズムシャワー・湯川セイントがすかさず吠える。

「でも、あなた、まだバイト歴3か月じゃないですか! 僕は3年半バイトしてますからね。大先輩ですよ」

我ら“大江戸温泉芸人”。左からかんちゃま、プリズムシャワーの橋本ピー助&湯川セイント

 湯川の相方・橋本ピー助もバイト歴3年とベテランのバイト組。3人に早速、大江戸温泉の魅力を聞いてみたい。

「お風呂はもちろん、文句なし。最高です。浴衣姿で景色が楽しめる足湯や、露天風呂など、バリエーションも豊富で飽きがきません」(橋本ピー助)

 大江戸温泉は受付で浴衣を選び、施設内を浴衣姿で過ごせる。その際、腕に装着したバーコードキーで会計できるので、財布はロッカーに保管しておいて大丈夫。

「常設されている縁日コーナーもお薦めです。スーパーボールすくいや型抜き、吹き矢など充実しています。お子様連れやカップルなど、誰でも楽しめますよ」(かんちゃま)

 しかも、縁日コーナーのスタッフはほぼプロの芸人なんだとか。

「僕らも縁日コーナーに入りますが、接客するのは9割方バイトの芸人だと思って間違いありません。というより、館内のカフェも居酒屋もバイト芸人だらけですね。芸人とバイトのベトナム人以外はいないと言っていいかも」(湯川セイント)

 なんと、お台場の大江戸温泉は、バイト芸人の巣窟だったのだ。これは、お笑いファンにはたまらないかもしれない。

「とにかく、まるっと一日楽しめますから、午前11時のオープンと同時に来てほしいですね。エステやフィッシュセラピー、岩盤浴、あかすりなどのオプションも充実しています。占いコーナーもありますよ」(橋本ピー助)

 お腹が減ったら、各種レストラン、カフェや居酒屋で食事がとれる。

「僕のお薦めは居酒屋の茗荷屋で、汁なしカレーうどんです。あと、6種類あるたこ焼きも、どれも激ウマですよ」(橋本ピー助)

 ビール党は、ぜひカフェへ。

「世界のビールが飲めるんですが、イチオシは『ニュートン』というベルギー産のビール。ほのかに青リンゴの香りがして最高です。あと、絶対に食べておきたいのが、クレミアというソフトクリームです。コクのある絶品クリームと、コーン部分のサクサクな生地がベストマッチです」(湯川セイント)

 遊び疲れたら宿泊することも可能だ。

「内風呂がついたキレイな和室の部屋が予約できます。安く済ませたい場合は、黒船キャビンというカプセルホテルがお薦めです(男性のみ利用可能)。リクライニングルームや、大広間を仮眠室に利用することもでき、こちらは無料です。僕も人のことは言えないんですが、リクライニングではイビキが大きい人もいますので、その場合は注意が必要ですね(笑)」(かんちゃま)

 大江戸温泉に行くには、巡回バスの利用がお得。

「最寄りの東京テレポート駅はもちろん、品川、勝どき、新宿、錦糸町など、様々な駅からバスが出ています。利用料金は無料です。湯上りでバスに揺られて帰るのも、またおつなものです」(橋本ピー助)

「施設名は正しくは“東京お台場・大江戸温泉物語”と言いますが、2003年の開業以来、不動の人気を誇っています。“温泉テーマパーク”というジャンルのパイオニアと言えますね。現在、大江戸温泉物語グループは全国各地に展開、地元の旅館やホテルを居抜きで買い取り、“大江戸温泉印”にブランディングして運営していますが、その総本山はやっぱり、お台場の大江戸温泉物語でしょう」(情報誌記者)

 入場料は2720円(税込・平日)。割引となるナイター料金や朝風呂料金もある。片道何時間もかけて温泉に出かけるくらいなら、手軽に楽しめる大江戸温泉がお薦めかも。

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