■大相撲秋場所の優勝争いは!?

――ライバル意識が友情に変わったんですね。さて、今場所の優勝争いに目を向けてみたいと思います。

武 横綱、大関陣がどこまで出るかという部分もあるけれど、唯一、優勝経験がない高安(28)が、不気味な存在だな。突き押し相撲がツボに入れば強いし、彼はまだ20代でしょ? 初優勝は大いにあるんじゃないかと見ているよ。それと栃ノ心(30)。足の状態も回復してきていると聞いているし、あの腕力はすごいよ。組んだときの強さは一番じゃないの?

 この2人に続くのが、御嶽海だな。前にも言ったように序盤戦で波に乗れれば11勝はすると思うし、途中休場する力士が出てきたら優勝の可能性もある。次が横綱の鶴竜。先場所はどうして休場したのか、よく分からないけど(笑)、鶴竜の場合も前半戦がカギになるだろうね。

――横綱が4番手ですか?

武 しょうがないよ(苦笑)。とにかく今の横綱は簡単に休場しすぎなんだよ。休場するくらいなら、引退したほうがいいんだよ。俺が横綱のときは、休むなんて頭になかったから。熱があっても出たしね。稽古をやっていると、病気だから休むなんて発想が出てこない。ダラダラ相撲を取っているから、長く現役を続けられるんだよ。3人の横綱は全員30代だろう? 世代交代のときなんじゃないかな。長く横綱を張っても意味がないというのが俺の持論。自分の力が出なくなったらスパッと引く。そして後進に道を譲るのが相撲界だよ。

――では次の横綱候補は?

武 ウ~ン、今はいないな。横綱になれる力士というのは、相撲を見れば分かる。まず、自分の形を持っている。そのうえで、相手に合わせて何でもできる。高安、御嶽海はまだ形が決まっていないから、難しいだろうね。豊山とか朝乃山とかの若い力士が、もうちょっと上に来てから考えるよ。

 混戦必至の秋場所。賜杯を抱くのは誰なのか――?

武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)1971年5月2日生まれ。アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島出身。第67代横綱。89年秋場所で初土俵。91年に新入幕し、92年に小結、94年に大関に昇進。99年、横綱に昇進。2003年に引退し、一代年寄・武蔵丸として後進の指導に当たった後、13年に年寄・武蔵川を襲名。武蔵川部屋を再興する。

あわせて読む:
・御嶽海、大相撲秋場所でV2宣言!「大関になります!」
・高橋一生を抑えて1位になった俳優は? 有名人で「高橋」といえばこの人!
・吉澤ひとみ容疑者は何位? モーニング娘。OGの「明るくない未来」度ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4