樹木希林
樹木希林

 9月21日の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)は、9月15日に亡くなった樹木希林さんを追悼する番組を放送。樹木さんの過去出演シーンを、視聴者は複雑な想いで受け止めたようだ。

 この日の番組は「ありがとう樹木希林さん」と題し、同番組に何度も出演していた樹木さんの名場面を特集。TBS安住紳一郎アナウンサー(45)とのロケの模様を振り返る内容が再放送された。

 まずは今年5月、樹木さんの最後の出演となった、安住アナが樹木さんの自宅を訪問したロケを放送。樹木さんのセンスあふれる、こだわりのインテリアの数々が紹介されたが、その大半は“いただき物”を樹木さんのアイディアでアレンジしたものだった。安住アナがその出来栄えに感心していると、樹木さんは「ちょっとした工夫でね、家は生きる」と語っていた。

 また、樹木さんの寝室には夫の内田裕也(78)のコンサートのポスターが貼られており、安住アナは「樹木さんの心の奥底にある、内田さんへの好きって気持ちですよね」と指摘。すると樹木さんは、(ポスターは)軽い板のパネルに貼ってあるから、地震で落ちてきても大丈夫と、笑顔ではぐらかした。

 続いて、樹木さんが番組に初登場した2011年6月の鹿児島ロケの模様が放送されたが、このときは、夫の内田が交際女性とのトラブルで逮捕された直後の収録だった。その事件の話を聞く流れで、安住アナは「別れるなり、きちんと決別すべきなりっていう方法もあるだろうし」と語り、樹木さんが離婚を考えないのかと問いかけた。これに樹木さんは「あなたがこの歳になっても結婚しない理由があるのと同じように、説明して(他人には)分からないからね」と、またもや安住アナをけむに巻いていた。

 その後、映画『あん』で樹木さんの親友役を演じた女優の市原悦子(82)や、映画『海よりもまだ深く』で共演した俳優の小澤征悦(44)らとのロケも放送。樹木さんの個性的で愉快な人柄を偲ぶシーンが多数あった。

 そして番組の最後、毎回樹木さんとのロケに参加していた安住アナは「出演者、スタッフを代表して、衷心よりお悔やみを申し上げます。樹木希林さん、ありがとうございました。そして、さようなら」という言葉で番組を締めくくった。

 今回の追悼特番を見て、あらためて樹木さんの面白さと喪失感を再認識した視聴者が多かったようだ。ネットでは「こんなに面白い人が亡くなったなんて信じられない」「やっぱり面白いなあ。もう見られないのはとても寂しい」「樹木希林さんと安住さんのかけあいは、ずっと見ていられる」「笑いながらも涙が流れてしょうがない」「追悼番組って普通はしんみりムードだけど、樹木希林さんは最高に面白い」など、樹木さんに対する、さまざまな感想が上がっていた。

「9月18日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)でも、樹木さんの追悼特集が放送されました。そこで今年5月に樹木さんが出演した回も振り返っていましたが、樹木さんは自身の“終活”に関する具体的なエピソードを明かしたり、この日の番組を追悼特集に使ってほしいと語るなど、明確に自身の最期を意識した発言をされていました」(テレビ誌ライター)――演技だけでなく、個性的なトークも素晴らしかった。

あわせて読む:
・樹木希林さんが『徹子の部屋』で語っていた“終活への想い”
・南海キャンディーズ・山里亮太、“腹黒”安住紳一郎アナを絶賛「全方位外交、完璧」
・本木雅弘、義理の父・内田裕也を「裕也」と呼び捨てにしていた!?